牛鬼組の雪童子 (ページ7)

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4４話ページ7

にやにやと笑みを浮かべながら同胞達を見る一ツ目入道

「また一ツ目の奴…」
「この件ですっかり調子に乗りおって…」

一つ目入道に対して顔を苦くさせたのは一ツ目と付き合いがある木魚達磨と鴉天狗…

「待てや、おめーら!!リクオはまだ若頭に就任したばかりじゃねぇか！」

くらい空気を吹き飛ばすかのように発せられた声は鴆だった

「若造!!口出しすんじゃねぇ!!」
「るせぇ!!奴良組の幹部に上も下も無ェだろーが！」

水をさされた一つ目は面白くないのか言い返す

｢大体何だ、てめーらは！急に強気になりやがってよォ…。狒々が死んだ時にゃビビって一目散に逃げ帰ったくせに！なんで今更責任逃れとかしてんだよ！
死んだ狒々の仇！討とうとか思わねぇのかい!!」

呆れて物も言えない。まさか誰も話も何もしないなんて。苛立ちながらもドカリと腰を下ろす。

「鴆くん、ごめん…。ボクがもっとちゃんとすれば…」
「おうよ!!そりゃそうよ」
「う…」

狒々さまがしんだ

その言葉を聞いたAは驚いた
あの狒々様が死んだ…？？そんな事は牛鬼様からは聞いていないはず

難しい言葉で何を言っているか理解が追いつかなかったAもこれだけは耳に入ってきた

｢ひ、狒々さま…しんだの…？｣
｢…お主は聞かされてなかったのか｣

達磨が聞くとこくんと頷くA

｢おい牛鬼…なんで先に伝えておかねーんだよ｣
｢伝えるかどうか悩んでいたのだ、すまない…｣

｢…あのね、狒々は敵からの襲撃にあって…｣

全滅したんだよ…