牛鬼組の雪童子 (ページ3)

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43話ページ3

「浮世絵キネマ館、一番街の神社・仏閣の一部、千田通り旧道トンネル、薬品工場跡地…通称おばけ城…廃校四つ·····」

地図に次々に×の字が書き込まれる

それはリクオにとって聞き馴染みのあるモノばかり。…それらは全てここ浮世絵町にあるものだ

「このように我らが奴良組のシマ浮世絵町は四国八十八鬼夜行に侵攻を許し、大幹部である狒々様を失い、各地で妖怪騒ぎを起こされ大妖怪一家の鼻はあかされまくっているのです。以上、報告終わり」

外敵の侵攻により召集された緊急総会
一ツ目入道が言葉を終わらせると同時に騒がしくなった

「なんですかいこりゃあ！」「大敗北じゃないですか!!」｢ありえんぞ！｣

大混乱と批判が大広間に広がる
その批判は主にリクオに集中した

報告を聞いていたリクオは顔を歪めるしか出来ない。

「聞けば敵は結構な小数精鋭部隊じゃないか！」
「更に敵の大将は若い狸の妖怪だとか!」
「笑ってしまうのう、大妖怪一家が…」

ほかのものが次々にものを言う

「いやはやまったく...この状況、一体誰が責任を取るんじゃいと皆さんおっしゃりたいのでしょう!!」