牛鬼組の雪童子

40話 ページ50

「…芝居がかった狸だ。
部下は演目の主人公たる自分の引立て役ッてか

どこまでも気に食わねぇ野郎だぜ」









木の葉をぐしゃりと握り潰した顔には、深い怒りがあった


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「二人とも…私のマフラーどーしてくれるんですか!!」






お気に入りのマフラーを血で汚されたつらら
そんな彼女に正座させられていたリクオと首無




「ほ、ほら…敵を欺(あざむ)くには味方からってね」
「言い訳無用!!見なさい、この血！アンタのよ首無!!｣






「…若も!!｣
「は、はい!?｣







「なんで首無と入れ代わったのを言って下さらなかったんですか!!闇があれば昼間っからでも変化できるって事もです！私達がどれだけ心配したと思ってるんですかっ!!｣





「いや…その、…変化についてはボクも知らなかったんだ。…みんながぶっとばされて、『オレ』が何とかしなきゃって思ったら…｣









「えっ!?人間に…みんなにバレるかもしれなかったのに、ですか…？」





驚きを隠せないつらら






「…やっぱバレるかな〜。清継くんの演出って事でギリギリセーフじゃ、」







「「絶対バレますよ!!」
「「バレていいのかと思ってましたよ!!」」
「うぐ！」









リクオの発言に思わずほかの側近達も声を上げてツッコミをいれた

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