牛鬼組の雪童子

33話 ページ43

「リクオさま！？」






ステージの袖から現れたのは昼ではない、『夜』のリクオだった






(若…どうして!?そのお姿…まだ、昼にもかかわらず…!?)








困惑するつららだったがカーテンの暗闇を見てハッとした。






『ナンダ…誰ダ、オマエ…！』
「学校でこんな姿になるつもりは無かったんだがな…」







「とっとと舞台から降りてもらうぜ。オレもお前も…ここには似つかわしくねぇ役者だ」







「わ、若!!」









リクオの言葉を合図に犬神とリクオによる戦闘が始まった







『ウ…グ……！テ、テメェ……!!』






(ふざけんな…ふざけんなよ…!!オレはまだやれる、オレは、オレは、奴良リクオを……!!)









『う…ぅ…うおぉおおおお！！！！』









その感情を無理矢理に追い払うように咆哮を上げ、犬神がリクオに襲い掛かる…そのときだった

『出たな、妖怪!!』

34話→←32話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す