牛鬼組の雪童子

1話 ページ1

「が、頑張らないと...」


キュッと手を握り一点を見つめる少女


「おい馬頭丸あいつ大丈夫か？」
「多分ね」



コソコソっと話す2人の影。
若頭とその補佐。馬頭丸と牛頭丸だ







「あっ！？」



ぴきぴき！っとあたりを全て凍らす雪女と同族、雪童子のA




「う〜...なんでぇ...」


「惜しかったねA」
「惜しくもなんともねえよ。お前あんなんでリクオ倒せんのか？」


先に話しかけた馬頭丸に対し牛頭丸は辛口の言葉を投げつけた



「うう...が、頑張るもん.........」



長い袖を掴み俯くA




「怖くなったら逃げてもいいんだからね」




馬頭丸がそっと頭に手を乗せ言う




「でっでも、Aは牛鬼組だし......」





逃げる訳には...と言うと牛頭丸がすかさず「ばーか」と言う




「お前はまだ力の制御も出来ねえだろ。無理なら逃げりゃいいんだよ」




それでもAは「でもでも」と話す




「お前は馬頭丸と一緒にリクオが居ない方だが、万が一あったときを考えるんだ」






「Aが怪我したなんて聞いたら牛鬼組の皆も悲しむかもだしね！」と馬頭丸が言うとやっと言うことを聞いたA



「牛頭と馬頭も...怪我しないでね...」



ポソッとはいた言葉だが聞こえてたらしく


「あたりめーだろ」
「頑張るから応援してよー？」



明るく返してくれる2人に少しほっとしたAだった

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