その11 ページ32
｢ん……ん？｣
｢お目覚めになりましたか？｣
見知らぬ場所で目を覚ますとそばにはメイドが立っていた。メイドは自己紹介とお辞儀をして｢さっそくですが…｣と言って私の身支度をしてくれた。
｢あ、あの、自、自分でやりますから！！！｣
｢いけません！これは私達メイドの仕事です！文句がおありでしたら国王陛下に申し付けください。｣
そんなことを言われてしまったらぐうの音もでやしなくなる。後から来たメイドの1人が手に何かを持っていた、よく見るとそれは綺麗なストレートドレスだった。
｢私アレを着るんですか？！｣
｢当たり前じゃないですか！これから晩餐ですよ！少しだけでも身なりを整えなければ！！せっかく美しい容貌をしているのですから、着飾らないと勿体ないですよ！｣
目を輝かせ前のめりになってまで熱く語ってくるものだから気押されしてしまって了承してしまった。
メイドは意気揚々と私にコルセットを巻くが私はコルセットの紐が締められる度に嗚咽を漏らしていた。
｢あともう少しです！！もう少しお頑張り下さいませ！！！｣
｢う"、はい"。｣
ぎゅぅぅ、と音が鳴るくらいに強く締められる。やっとのことコルセットが巻き終えドレスを身に纏う。マーメイド型のドレスでシンプルに1色で完成されたものだがトレーンにはこの国の紋章が入れられていた。
｢とっっっっても、素敵です！！｣
両手を顔の前で握りしめ私よりも感動してくれたメイドにお礼を言って鏡を見る。自分じゃないみたいで少しくすぐったい感じがした。
部屋に控えめなノック音が入ってくる。返事をすると茶髪の女の子が立っていた。女の子が現れるとメイド達が頭を下げたので私も倣って頭を下げる。
｢ふふ、頭を上げて？ほら、あなた達も！｣
｢はい、姫様。｣
なんと女の子はこの国のお姫様だった。焦った私は早口で挨拶をする。それが面白かったのかお姫様は大きな声で笑っていた。
｢姫様！！そう大口を開けてゲラゲラ笑うのはおやめ下さいと何度言いましたか！？もう少しお淑やかになさって下さい。ほら、A様を見習って！！｣
｢分かってるってば！！はーっ、笑ったわ。人間ってあんなに早く話せるのね。｣
お姫様にそう言われて段々恥ずかしくなってきた私は顔を手で隠し｢わ、忘れてくださいぃ｣と声を漏らした。
｢当分は無理かしらね！私の自己紹介がまだだったわね。私はガミネラ･スレイ･ポルメス、この国の第1王女をしているわ。｣
｢ よろしくお願いします。｣
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りんご飴(プロフ) - どんさん» 申し訳ありません夢主のイメージは読者の皆様がより楽しく読めるようにお任せしたいと考えています。コメントして頂いたのに御要望に添えず申し訳ないです。コメントありがとうございました。 (2021年6月29日 21時) (
レス) id: 3b5b4953e4 (このIDを非表示/違反報告)
どん - 夢主人公のイメージイラストが見てみたいです (2021年6月29日 15時) (レス) id: 9e05ed3410 (このIDを非表示/違反報告)
Lucia(プロフ) - はじめまして。すごく内容も好きで何度も読んでしまいました。おきにいりもさせていただきました！更新たのしみです！ (2021年4月6日 22時) (レス) id: 3da15bbf48 (このIDを非表示/違反報告)
イチゴ飴 - 名前似てますね！ あっとても面白かったです！！ (2021年2月23日 17時) (レス) id: 77a7bd0b14 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんご飴 | 作成日時：2020年12月25日 1時
