その2 ページ23
｢なんっっっですって？！？！あの花が光りましただって！！！？！！｣
｢落ち着いてください学園長。机の上にある書類、落ちますよ。｣
私があの花を光らせた後すぐ、クルーウェル先生に学園長室に連れていかれ、植物園で起こったことを事細かに説明していた。
｢監督生くん、あなたプリンセスだったんですか？！？！？！｣
｢は？そんなわけないでしょ。｣
｢そうですよね、あんなに喧嘩っ早い君がプリンセスなわけないですよね。ははは、聞かずとも知ってますとも！！｣
｢ぶっ飛ばしますよ？｣
何故そんなに言われなきゃならないのかが分からん。そりゃ、私に舐めて掛かってきた奴らを少し…ほんの少ーしだけ捻りましたけど。ホントにそれくらいですし。
ま、まあ？その後そいつら全治3週間だったらしいけど？
別に私が悪い訳ではない！！
｢ごほん、それでどうするんです？花の力を使えるものが現れた訳です。どう対処しましょう。｣
｢この事を知っているのは私達のみですか？｣
｢いえ、学園にいる妖精達にもしかしたら見られていたかもしれません。｣
｢はぁ〜〜〜｣
長い溜息をつきながら頭を重そうに抱えた学園長と腕を組んで難しそうな顔をするクルーウェル先生がいるこの場所の空気は心底悪い。
｢私そんなヤバめのことしたんですか？｣
｢ヤバめもヤバめで超ヤバいです！！あなた色んな国から狙われますよ！？魔法の花の力を引き出せる者は1000年現れるか否かのような存在なんです。｣
｢げっ｣
｢そんな存在、喉から手が出るくらい欲しくなるでしょう？｣
｢ひっ｣
首を傾げて怪しく笑いながらそう言う学園長。仮面越しに爛々と輝くトルマリンの瞳が私を射抜いた。
｢そ、そうなんですか…？｣
｢ええ、実の所私も貴女を手離したくない。も、勿論？花の力云々がなくてもですよ！！なんたって私……｣
｢優しいですもんね、はいはい！！だったらあからさまに顔に出さないでください！怖いです！｣
｢これはこれは失敬失敬。あまりにも今の貴女が魅力的でつい。｣
力を持った途端学園長の態度が一変して戸惑ってしまったけれど、すぐ元に戻ったので安心した。仕方無い、誰だって世界に一つしかない宝が目の前に現れたら取られる前に自分のモノにしたくなる。学園長からしたら今の私は砂漠に眠るアトランティスの秘宝のように見えているんだろう。それ程今の私には価値がある。
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りんご飴(プロフ) - どんさん» 申し訳ありません夢主のイメージは読者の皆様がより楽しく読めるようにお任せしたいと考えています。コメントして頂いたのに御要望に添えず申し訳ないです。コメントありがとうございました。 (2021年6月29日 21時) (
レス) id: 3b5b4953e4 (このIDを非表示/違反報告)
どん - 夢主人公のイメージイラストが見てみたいです (2021年6月29日 15時) (レス) id: 9e05ed3410 (このIDを非表示/違反報告)
Lucia(プロフ) - はじめまして。すごく内容も好きで何度も読んでしまいました。おきにいりもさせていただきました！更新たのしみです！ (2021年4月6日 22時) (レス) id: 3da15bbf48 (このIDを非表示/違反報告)
イチゴ飴 - 名前似てますね！ あっとても面白かったです！！ (2021年2月23日 17時) (レス) id: 77a7bd0b14 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんご飴 | 作成日時：2020年12月25日 1時
