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その3 ページ16

それぞれがAに何があったと確認をする。
だがAは質問に答えられる程の余裕はなかった。
喉の中をチクチクと針で突き刺されているかのような痛み、グルグルと回る胃、頭も痛み出す。
Aはこの状況に焦っていた。
いつもはトイレに駆け込めるくらいの余裕が持てる程の毒の強さだったのに、今日いきなり毒の強さが上がっていた。

もう無理。

「オエッ…ウッ!ゲホッゲホッゲホッ!!」

「子分!!しっかりするんだゾ!ううっ、子分〜!」

「グリムどけ!」

Aの我慢は限界を迎えついに嘔吐してしまう。それを見たジャミル、カリムはAに駆け寄る。

「ウッ…エ"ェェ"……ゴホッ!!」

吐き出した吐瀉物と共に血も混入していた。
しかも結構な量が。
Aが落ち着いてくると、ジャミルは常備していた解毒薬をAに飲ませる。

「A飲めるか?」

「はい"、飲め"ま"す。ゲホッ!」

ゆっくり、ゆっくり喉に流し込む。
少し経つと薬が効いてきたのか表情が緩くなった。
吐き出したものは医務員の者が然るべき対処をし、片付けた。Aは医務員に感謝すると「いいのよ、あなたが無事で良かったわ。」と医務員はAの無事を喜んでいた。

「Aもう大丈夫か?」

「ありがとうございますカリム先輩、もう、大丈夫です。ジャミル先輩もありがとうございました。おかげで助かった。」

「ほんとにお前が無事でよかった…!!」

ジャミルは横にしていたAを抱きしめる。相当心にキテいたらしい。Aも返事をするかわりに抱きしめ返す。

「おい、A何があったんだよ。」

強ばった顔のエースがAに問いただす。
Aはそれに正直に答えた。

「なんでもっと早く言わねーんだよ。前もそうだったろ!!そろそろオレらを信用しろよ!!ダチだろ!!」

「エース……。」

「およしよ、エース。AもAなりに考えていたんだろう。」

「(そんなの分かってんだよ、でも…!)」

「ごめん。ごめんね、エース。次はエースを頼るよ。」

「…クソっ。次は絶対に相談しろよ!!絶対だからな。」

「僕もいるんだからな!!」

「オレ様だっているんだ!」

「うん、うん、ごめんね。皆。」

一時はどうなるかと思ったが、今は落ち着きを取り戻した。
Aはエースたちに医務室へと運ばれた。

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りんご飴(プロフ) - どんさん» 申し訳ありません夢主のイメージは読者の皆様がより楽しく読めるようにお任せしたいと考えています。コメントして頂いたのに御要望に添えず申し訳ないです。コメントありがとうございました。 (2021年6月29日 21時) (レス) id: 3b5b4953e4 (このIDを非表示/違反報告)
どん - 夢主人公のイメージイラストが見てみたいです (2021年6月29日 15時) (レス) id: 9e05ed3410 (このIDを非表示/違反報告)
Lucia(プロフ) - はじめまして。すごく内容も好きで何度も読んでしまいました。おきにいりもさせていただきました!更新たのしみです! (2021年4月6日 22時) (レス) id: 3da15bbf48 (このIDを非表示/違反報告)
イチゴ飴 - 名前似てますね! あっとても面白かったです!! (2021年2月23日 17時) (レス) id: 77a7bd0b14 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りんご飴 | 作成日時:2020年12月25日 1時

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