ココロー47 ページ10
ある日の土曜日。
有紗ちゃんを除いて集まった。
場所は赤司君の家。
さつきちゃんが事情を話すと、それなら俺の家にしよう。ってことになったらしい。
『(…すごい大きな家だなあ。)』
ちなみに 何を話すかは、さつきちゃんと私、赤司君しか知らない。
他の人は赤司君にお願いして何も言わずに呼び出した。
.
「っていうか赤ちん、急にどうしたの〜?」
もぐもぐ と メイドさんから出されたお菓子を食べる紫原くん。
「ああ、そのことについてだが…」
チラッと赤司君は私に視線を送った。
静かに頷き、話を続けるよう促した。
「お前達も不審に思っているところがあるかも知れないが…」
「滝川 のことだ。」
それぞれの目を見るようにして赤司君は言った。
「なぜ、試験もなしに入れたのか、異常なまでに桃井に執着しているのか……」
「いろいろ気になることがあるだろう。」
「そして、それを解決しなくてはならない。
……それを話すために今日は集まってもらった。」
そして赤司君は軽く息を吐いた。
「…確かに、気になっていました。」
テツヤがボソッと呟いた。
「赤司、詳しく教えてくれないとわからないのだよ。」
「…ああ、そうだな。
まず、なぜ試験もなしに入れたか、だ。」
「だいたい検討がつくかもしれないが…滝川は理事長の娘なんだ。」
「え!?でも理事長って結婚はしてるけど子供はいないって聞いてたんスけど!!」
みんな驚いた顔をしている。
私は、さつきちゃんと一緒に調べたから知ってたけど…初めて知った時は私も黄瀬君みたいな反応だったなあ。
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アリス&カギ☆ - 続きがんばって!楽しみにしてるよ! (2016年8月10日 14時) (レス) id: 962274472c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:涙雨兎 | 作成日時:2016年7月26日 13時