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 ーー夜 オンボロ寮



 マジフトでクタクタになったナミたちが帰ってきた
 ナミが先にシャワーを浴びたあと、ユウがシャワーを浴びに浴室へ向かった
 すると談話室で…何やら悪巧みをしているグリムがいた





「…うひひ!では…本日のお楽しみタ〜イム」


 グリムは黒い石を取り出した




「サバナクロー寮に落ちてたのをこっそり持って帰ってきちまったけど…オレ様が見つけたからオレ様のものなんだゾ!」



 グリムは口を大きく開け、「いっただきま〜〜す!」とその石を飲み込もうとしていた
 ナミがすぐに奪い取る




「あ、ナミ!?」


 グリムは驚いた
 ナミは石を指差し、フリフリと顔をふった




「にゃっ!?なんでなんだゾ!?よこせ!オレ様はそれが食べたくて仕方ないんだゾ!」


 言うことを聞かないグリムは、ナミに飛びかかった。ナミは慌ててグリムをかわす
 ポケットに石をしまった
 がーー




「いただきー!」


 グリムがそこからも取ろうとしたので、
 最後の隠し場所として口のなかへ隠してしまう
 これで手も足も出ないだろう




「あー!食べた!!!でも、いーんだぞ。ナミも欲しがると思ってそれの半分を隠し持っておいたから」


 グリムは欠けた黒い結晶を肉球の上に乗せ、パクパクを食べてしまった
 ナミはあんぐりとしてしまーーゴクン




「!」


 驚いた拍子でその石を飲んでしまった
 ナミはすぐに咳き込む。だが、石は出てこなかった
 ナミはどうしよう…と混乱した

 が、ユウがお風呂から出てきてしまったため、石のことは隠すことにした




「ん?なんかあった?」


 ナミは笑顔をふりまいた
 けれど心のなかは




 震えていた




6【荒野の反逆者編ー完ー】→←4



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作者名:真灯 x他1人 | 作成日時:2022年12月5日 18時

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