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 だが、優勝候補だったサバナクロー寮は、マレウスが学園に入学したことによって、2年も負け続けた。点数を一点も取れず、初戦敗退だ




「先輩たちはその屈辱を果たそうとしている。しかも、卑怯なやり方で」


 むしゃくしゃしているジャックの耳にナミは触れる
 大丈夫…と優しくジャックを見つめた
 自然とジャックのおでこにあったシワがなくなる




「不思議だな。ナミ先輩に触れられただけでイライラしていた気持ちが治った…」


 ジャックはナミと目を合わせた
 なぜだろう?と無自覚でナミを見つめた。「先輩がうさぎみてぇにふわふわに見えるのはなんでだ?」
「だあー!見つめ合ってるんじゃねー!!」とそこをエースが割り込む




「で、大会当日、ディアソムニア寮に何か仕掛けそうなんでしょ?」


「ああ。だから俺は、その計画をぶっ潰す!」

 
 ジャックは拳を強く握り、意気込んだ
 そこへ「話は聞かせてもらったよ」とここにいなかった人物の声が聞こえた




「ローズハート寮長、ダイアモンド先輩」


 朝の2人が合流した
 それにユウとグリムも到着した




「伝統ある大切な行事を私怨で汚そうだなんて、許せないな」


 リドルはビシッ、と言い放った




「どうする?リドルくん」


 ケイトはリドルに問う
 リドルは証拠がない以上ラギーを取り押さえることも不可能…と考え、新たな作戦を考えた
 エースがポロリ、とこぼす




「つまり犯行現場わ押さえるっきゃない、ってこと?」


 リドルは頷いた
「まずは…」とみんなに作戦を伝えようとしたが、
 ジャックがナミの横にそっと立ち上がった




「待て。知っている情報を話したりはしたが、俺はお前らとツルむつもりはない」


 ジャックは自分の意思を堂々と告発した
「て〜ここにきてそれ言う〜?」とお手上げ状態のケイト
 ナミはきゅっ、とジャックの袖を握った




「だ、だめだ…」


 ジャックは顔を赤くしてそっぽを向いた
「あれ?敬語抜けてね?もうここの上下関係なくなったわけ?」と敏感にエースが反応




「自分の寮の落とし前は自分でつける。じゃあな」


 ジャックは大きな背をリドルたちに見せた
 そこをユウの毒舌でカバー




「でも、今までの事件も止められてないよね」


 ユウは笑顔でさらっと毒を吐いた
 ジャックはピーン、と尻尾を立てる







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にんじん(プロフ) - めちゃくちゃ好きな展開です!! (6月29日 17時) (レス) id: fa066f41d7 (このIDを非表示/違反報告)
なみ2(プロフ) - 箱さん» きゃっ(*≧∀≦*) (2022年12月4日 22時) (レス) id: c79dd3b270 (このIDを非表示/違反報告)
- 私もでーす( 〃▽〃) (2022年12月4日 19時) (レス) id: e97eef8072 (このIDを非表示/違反報告)
なみ2(プロフ) - 箱さん» マジ?なんか今回、自信なくて…迷ってたけど、そうおっしゃってもらえて安心しました!コメありがとうございます!愛してるー!(謎) (2022年12月4日 18時) (レス) id: c79dd3b270 (このIDを非表示/違反報告)
- どうしてだ、どうしてだ❗、どうしでこんなにも好きなてんかいなんだ約(ありがとうございます) (2022年12月4日 17時) (レス) @page44 id: e97eef8072 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:真灯 | 作成日時:2022年11月27日 21時

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