初対面スケアリー 3 ページ11
レ「テメェの名前は?」
「…A・ビター、一年生でオクタヴィネル寮ッス」
レ「そうか。俺はレオナ・キングスカラー。三年だ」
ラ「留年してるから実際には四年生ッスね!」
ブッチ先輩を睨んだあと、キングスカラー先輩は俺に向き直り、こう続けた。
レ「確かにサメの歯、五本頂いた。対価は払うぜ。何が食いたいんだ?」
「沢山食いたいです。なるべく美味しいやつ。」
レ「そうか。ほらよ」
そういってキングスカラー先輩は俺にサイフを投げつけてきた。
何この財布。めちゃくちゃ分厚…。重たっ、何だこれ。中を開ければ1万マドルが大量に入ってるし、これは世に聞くブラックカードというものも入っている。え、やば。何この人。ボンボン?
ラ「レオナさんは第二王子ッスからね、朝飯前ッスよそんなん。」
「うわぁボンボン。…これで好きなもん買えって事ですか」
レ「そういうこった。ラギーに関しては好きにしろ、俺は知らねぇ。」
ラ「はぁ〜…わかったッスよ。何すればいいんスか?」
「昼飯争奪戦に付き合ってもらいます」
ラ「普段と変わらねぇ!!!」
ラ「シシシッ、大量大量♪」
「結構買えましたね…」
主にブッチ先輩のおかげだが。
あの人、人混みをスッスッて避けてあっという間に売り場に辿り着いたぞ。どんだけ手馴れてんだ。
まあそのおかげでデラックスメンチカツサンドが手に入ったけど。何気に初めて買ったな。
ラ「こんなんで良かったんスか?もっと高級なもんとか頼めばよかったのに。」
「別にそこまでじゃなくていいです。食えるものなら別に…」
ラ「…アンタもロクな食生活してなさそうっすね」
「海に居た頃は否定できないですね。…プラゴミとかも食べなきゃ生きてけなかったので」
あれは流石にクソまずいし口の中痛くなるわで二度と食べないようにしようと誓った。つか陸の食べ物知ったらもう食えない。食いたくない。だから稼ぎたい。
そう思ってたら、ブッチ先輩にぽん、と背中を優しく叩かれた。
ラ「ちゃんとしたもん食べれて良かったっすね…」
「…?はい」
その後ブッチ先輩はキングスカラー先輩の財布を持って、「何かあったら頼ってもいいッスよ、マドルくれるなら」と言い残して帰って行った。
…対価取るとかちゃっかりしてるな、
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きゅうり - 天才すぎんか???好きです。 (2022年3月23日 22時) (レス) @page50 id: bfccae0caf (このIDを非表示/違反報告)
雪マカロン - 面白いです!更新頑張ってください! (2021年2月28日 22時) (レス) id: c9091179e7 (このIDを非表示/違反報告)
リオ - 好きです、こういうのw (2021年2月28日 21時) (レス) id: a63ace1e9a (このIDを非表示/違反報告)
ユノ - 夢主人公のイメージイラストが見てみたいです (2021年2月14日 16時) (レス) id: 2a665cb182 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Nameless0621 | 作成日時:2021年2月14日 16時