私が何をしたって言うんだ。【入間銃兎】

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銃兎さんが休みと言っていた週末はあっという間に訪れ、

私は銃兎さんに保護された時に来ていた服を着る



銃兎「一週間前なのに懐かしいな」


『そうですね、ずっと銃兎さんのジャージを借りてたので』





Tシャツと長ズボンのジャージは

銃兎さんが着ないと言っていたものの、

流石にずっと着ているのは申し訳ない



銃兎「何してんだ置いてくぞ」



運転席から顔を出している銃兎さんに気づき、
助席に乗り込む



銃兎さんの車に乗ったのは保護された次の日以来


『ヨコハマ楽しみです』





銃兎さんはまず私の服を買おう。と言い、
女性が多く集まるようなところへ向かった



車を走らせている時、
銃兎さんが口を開いた



銃兎「A聞いてもいいか」


『ええなんでも?』


銃兎「お前の部屋の机の上にあったあのマニキュア


何処にあったんだ??」




本当のことを答えてもいいのか、と少し迷いながら


私は初めて銃兎さんに嘘を言った





『私の部屋のクローゼットの中に…ですけど……』





信号が赤になった時、銃兎さんは私を見つめ、


"警察"の銃兎さんの口調で、貼り付けた笑顔で言った




銃兎「私に嘘は言わない方が身のためですよ?」





心臓が一瞬止まるようだった


『ｯ……』


銃兎「……なんてな」




信号が再び青になり、車を走らせる



銃兎「……俺の部屋だろ。あれがあったのは」


『気付いてたんですか』




銃兎「まぁな。あれはどうするつもりだった?」




もう嘘は通じない。そう思い、本音を話す






『……もし、銃兎さんにとって大切な方の物でしたら


ちゃんとお返ししようと思ってました。


銃兎さんは女性の方と以前同居してましたよね?』




銃兎「……まぁな」



『あのっ……私って銃兎さんのそばにいてもいいんですか?』




1番不安だったこと

銃兎さんのそばにいても良いのか



今は「保護された」だけで、
それが、偶然にも過去に何度も出会い、恩人だっただけの話




銃兎さんは私の方をチラと横目で一瞬見ると、




銃兎「いて欲しくなかったら保護なんかしねぇよ」






と全く抵抗もなく口にした



『ｯ…』


なんで照れないのこの人……!?


なんで言われた私が赤くなってるの…!!



ひたすらに心の中で叫ぶ






バックミラーを見ると、
そこにはしっかり顔を赤くした自分の姿があった

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