私が何をしたって言うんだ。【入間銃兎】

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銃兎さんの心臓の音が響く


何かを思い出した


銃兎さんの夢の話を聞いて、後悔なんかない


むしろありがとうと言いたい…





この抱きしめられた感覚も知ってる気がする

両親の腕の中？

あづ？


………違う




1番近い記憶だと、8年前くらいだろうか



『銃兎さん、私………会ってました……』



銃兎「思い出したのか?」



『ごめんなさい……全部じゃないんですけど…



でも確かに……この感覚を知ってるんです』




そう言うと、銃兎さんが抱きしめる力が強くなる





銃兎「それだけでいい……」






私がこの感覚を知っているのは、


ただ彼と面識があっただけじゃない




彼は今まで、私を何度も助けてくれた






恩人を忘れてしまうなんて、私は飛んだ天然バカだ






私を抱きしめたまま、銃兎さんは自らの体重を後ろへかける





バフｯと音を立てて、ベッドに寝転がった




『銃兎さん…??』


銃兎「暫くこのままでもいいか?」


『もちろんですよ』




きっと銃兎さんは、私が来たこの2日間、

相当の事をしてきたんだろう





感謝しなきゃ……



銃兎「A」

『…どうしました、銃兎さん?』



少し顔を上げると、
銃兎さんは恥ずかしそうに私の頭を寄せた



銃兎「………今週末、休みが入ってる



色々必要なものがあるだろ…?


Aさえ良ければ出かけないか」





『はい、もちろんご一緒します』





銃兎「あと、お前のその敬語……本当の口調じゃないだろ



夢で見たお前はもっと容赦なかったぞ



それが地じゃ無いなら、敬語じゃなくていい」





………バレてた




『いえ、なんかこの方が安心するんです



助けてもらった恩人に対しての敬意ですよ




あ、でも









少し痛む様な毒を吐くかもしれません』

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