私が何をしたって言うんだ。【入間銃兎】

18 Side your sister ページ20

2018.12/28 過去最高113位ありがとうございます!

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Side京 亜月(かなどめ あづき)


母「あづ〜!お母さん買い物してくるからね〜」

亜月「はぁーい!」



あの日から私は、お母さんと買い物に行くことも

流行りを学びに行くためのお出かけもしなくなった



母「電話とピンポン来ても出ないでいいからね!」

亜月「わーってるって!」





玄関の扉が閉じたことを確認すると、

家の中が一気に静まりかえる





高校の入学式まであと3週間もある



スマホの画面を見つめ、姉のトークを開く




相変わらずの既読無視が続き、稀にスタンプが送信される





『…あづと私は本当、そっくりじゃない?』


私と同じ、栗色の髪の毛、栗色の目


『あづ、これ買ってきたから食べよ?』



私が羨ましく思っていた、

メゾソプラノの落ち着いた声音



伏せられた長いまつ毛



自慢できる努力家の姉



トーキョーに言った時
どっかの雑誌の記者に声をかけられていることもあった



成人しても彼氏ができない


高校になったら処○も卒業するかと思ってた←



だってクラスメイトのアダチ君のオネーサンは

高校入ってから卒業したって話だもん。



成人したらもう彼氏いてもいいだろ

処○卒したっておかしくはない(偏見)





なのに彼氏も出来ないで

処○も卒業できず……

てゆーかファーストキスも無かったよね??




まぁ仕方ない


自分から男の人に近づくタイプじゃないし



…………ぶっ飛んだ行動するけど







行動は天然




感は鋭い




誰よりも努力家









ねぇ神様、私のAおねーちゃんが








あなたに一体何をしたって言うの……?????









私との約束も果たさないでさぁ…









亜月「…………勝手に死なないでよ。



おねーちゃんの子供見たかったな…」








中学卒業して少しの私が言うべき言葉じゃないが、



私はね、誰よりもおねーちゃんの幸せを願ってたんだよ








鼻の奥がツンｯとして、目尻がだんだん熱くなる







既読のつかない今までに送った10件のメッセージを見つめ






私は今日もAおねーちゃんの布団から出ることは無い






足の爪に塗った、
おねーちゃんからのプレゼントのマニキュア






星空みたいな、ダークブルー






このまま私も飲み込んでよ

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