029* ページ30
凪咲：大我ーっ！！
火神：うおっ！凪咲っ！
火神に飛びついてにひひ、といたずらっ子の様にやった！と笑う凪咲
火神：ナイスパスだぜ
ふっと笑い返して凪咲の頭を撫でながら、どーするこれ。と壊したリングをわざとらしく指で回す
黒子はまずは謝ってそれから...と海常のベンチ側へ振り返る
黒子：すみません、ゴール壊れてしまったんで全面側のコートつかわせてもらえませんか
黄瀬：確かにありゃギャフンっスわ
くくく、と笑う黄瀬を監督が呼ぶと黄瀬に対しての声援とともに試合が再開された
黄瀬：譲らねぇっすよ
火神：あぁ？...俺だって譲るかよ
すぐに二人の勝負の場面はやってきた
笠松からパスをもらった黄瀬は火神と同じ技を、火神以上のパワーで返して見せた
黄瀬：女の子にはあんまっスけどバスケでお返し忘れたことはないんスわ
火神：上等だっ！黒子よこせっ！！
そこからはたった3分のの間にハイペースでの攻防の切り替えが行われ、タイムアウトが取られた
そこで黒子のミスディレクションの効果がフルで使えないことが伝えられる
凪咲：テツ君、言ってなかったの!?
黒子：すみません、聞かれなかったので...
リコ：聞かななんもしゃべらんのかおのれはー!!
対策を考えようにもタイムアウトが終わってしまい、再び試合が始まってしまう
凪咲：テツ君、パス手伝うよ！テツ君みたいにはできないけど...早く対策考えよ！
黒子：はい！ありがとうございます。
凪咲は攻めに回りつつも、スティールやパスにも参加しボール回しをサポートする
しかし、黒子の効果は薄れ始め、次第に海常側の選手達にパスを止められるようになってしまい、じわじわと点差が開いていく
黄瀬：..そろそろ諦めたらどうっスか？今のキミじゃ「キセキの世代」に挑むとか10年はえーっすわ
火神：なんだと
黄瀬：ポテンシャルは認める。けど俺には及ばない。どうあがいても俺には勝てねぇっスよ
凪咲：待って、涼ちゃん！大我はっ
凪咲が黄瀬を呼び止めて言い返そうとした時くくくと笑う声がしたかと思うと、すぐにハハハと大きな声に変わる
火神：悪ぃ悪ぃ、ちょっと嬉しくてさぁ。そーゆ―こと言ってくれる奴久しぶりだったから。勝てねぇくらいがちょうどいい
嬉しそうな火神を見て、アメリカにいた頃を思い出して凪咲もふふふ、笑った
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Nagisa | 作成日時：2022年7月11日 2時
