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凪咲side
先輩1:男子と一緒とか最高!
先輩2:青峰君ってほんとかっこいいよね!
先輩3:いやいややっぱ赤司様でしょ!
先輩4:でも緑間君も知的な感じだし紫原君は癒し系だし〜
キャッキャッと今日の男女混合練習を楽しみにする先輩方をよそにいつもの様に準備をしていると、ぞろぞろと男子のメンバー達が軽く挨拶をしながら体育館へと入ってくる
赤司:今日はよろしくお願いします。
どうやら男子側の部長は不在らしく、赤司君がキャプテンと話していた
桃井:凪咲!私も手伝うよ!
あの日以来すっかり仲良くなったさつきは、当然の様に女子側の準備も手伝ってくれて、凪咲がバスケしてるところ見るの初めてだから楽しみ!と笑った
凪咲:ありがとう、さつき。...でも私は出番無いかも
これまで監督の指示以外で試合に出してもらえたことはなかった
桃井:大丈夫!
なぜか桃井は何の迷いもなくそう笑ったので、少し不思議に思いながらもブザーとともに混合の練習が始まった
赤司:アップも済みましたし、練習試合形式での練習をしましょう
赤司君の提案で練習試合をすることととなり、女子からは先輩1〜4とキャプテンが、男子側には3年生の先輩が2人、赤司君、緑間君、大ちゃんが並んだ
試合が進むと赤司君の誘導もあり、定期的にメンバーをチェンジして進めてくれて、私の番が来るかもと淡い期待を抱いてみたが、2試合が済んでも私が呼ばれることは無かった
青峰:あいつ出ねえの?
先輩1:えっ?...あぁあの子はその...
赤司:彼女は確か1年生ですよね?
先輩2:え、えぇ!そう!だからあの子は雑務をやらせてて...
赤司:それはつまり1年生は練習に参加する資格がないと?
先輩3:先輩を優先するのは当たり前じゃない?
青峰:俺らも1年だけど?
あまりの二人の威圧感に負けて先輩方が言葉を詰まらせたが、横からやってきたキャプテンが次からあの子を出します。とだけ答えた
キャプテン:メンバーチェンジよ。(余計な事しないでよ?)
後から耳元でつけ足されたその言葉に凪咲はただ静かにうなづいた
青峰:やっと出てきたな
黒子:待ちくたびれました
凪咲:負けないから
二人の姿に安心しきった私は、少しの不安を残しつつも一緒に試合ができることがうれしくて二人に笑い返したのだった
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作者名:Nagisa | 作成日時:2022年7月11日 2時