2話。 ページ2
「おはようございマッスルー!!!」
バアンッ、とドアを開けて僕はそう大声で言う。
自分でも「うるさい」と思うくらいだ。
「おはよう十四松。朝から元気だな。」
「ホントにねー。僕達はダルくて仕方ないのに。」
部屋のすみで一緒に座っている、おそ松兄さんとトド松がそう言った。
…僕だって朝はダルいけど、元気なフリをしてるんだよ。
こうでもしないと、「闇」を隠しきれない。
そんな事を思いながら「俺はいつでも元気だよーッ!!」と言って2人の側に座る。
「あ…そういえば十四松兄さん。話変わるけど、十四松兄さんっていつも口開けてるよね。乾燥しないの?」
ふいにトド松が僕のパカ、と開いている口を見て言った。
「全然乾燥しないよー!!てか乾燥って何ー!?」
手を触手みたいにくねくねさせて、僕はそう言う。
…乾燥?するに決まってるよ。ずーっと開けてるんだから。
でもこうすれば「個性」が出るでしょ?
アホ毛だってチョロ松兄さん以外の皆は2本だけど…僕は1本だけだもん。
だけど「アホ毛が1本でずっと口が開いてるのが十四松だな」って分かってもらえるし。
…僕ね、「個性が強い人間になろう」って決めたんだ。
だから目の集点を合わせない練習もしたし、デカパン博士の薬で関節が無くなるようにもしてもらったんだ。
アホ毛も自分の力で引っ込ませる事が出来る。…デカパン博士の薬でだけど。
「これくらい個性が強かったら皆に覚えてもらえるだろう」って思ったんだ。
…でもね、僕気づいたの。
「こんな事出来る生き物なんて「化け物」でしかない」ってね。
60人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
なゆる(プロフ) - ぼっちさん» 原作でも実際に十四松こんな風に闇抱えてそうですもんね。 (2016年9月5日 23時) (レス) id: 1b43d596bb (このIDを非表示/違反報告)
ぼっち - こっちが本家みたいになってきました (2016年9月5日 17時) (レス) id: 0e46e7e484 (このIDを非表示/違反報告)
◇ Nana ◇(プロフ) - まやまやさん» コメントありがとうございます!これからも頑張るので応援よろしくお願いします…!!(*´▽`*) (2016年7月6日 21時) (レス) id: 1b43d596bb (このIDを非表示/違反報告)
まやまや(プロフ) - すごくいい小説です!こんな感じの十四松の小説好きです!!これからも応援していますので、頑張ってください(*^▽^*) (2016年7月3日 22時) (レス) id: 19ef69a05b (このIDを非表示/違反報告)
◇ Nana ◇(プロフ) - 銀白さん» こちらこそわざわざコメントありがとうございます!^^ (2016年6月26日 16時) (レス) id: 1b43d596bb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:◇ Nana ◇ | 作成日時:2016年3月26日 13時