花巻ちゃん【青葉城西】 (ページ38)

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さくらちゃんの手伝いもあって大量のドリンク作り終え、カゴに入れて体育館に運ぶ

第1弾を持ってくと、お兄ちゃんがすごい顔しながら
大丈夫か？俺が取ってくるから、なんて言うから無視して第2弾を取りに戻る

腕もげそうっていっせいさんの声が聞こえた気がするが

私の腕はその程度ではもげません。

第2弾を運び、監督とコーチへの挨拶も無事終えた

コーチに何回もお兄ちゃんと見比べられて、そんなに似てないかな？ってちょっと傷ついた。

うそ。本当はあんま気にしてない。

場所を教えてもらい、タオルや救急箱、
スコアの用意など一通り準備し、どこで試合見させてもらおうって考えてたら

「A、わりぃがちょっと体育館の外で烏野来るの見ててもらっていいか？で、案内してやってくれ。」

と、はじめさんからお声がかかる。

はじめさんからの頼みごとなんて絶対断りません。

なので今はさくらちゃんと外で待機している。

「私、烏野に知り合いいないやー！」

まだかなー、なんて石を蹴ってるさくらちゃんが言う

わたしもいないなあなんて考えてると、真正面の遠くに黒いジャージの集団が見える

すると横からしげちゃんと1年生？が先に体育館に来て中に入る

若干しげちゃん達顔色悪い...？

なんて思ってると

「烏野高校3年の澤村です。今日はよろしくおねがいします！」

「「しあーす！！」」

前にはすでに黒軍がいて、私達も深々とお辞儀をする

「体育館、ご案内しますね！」

きょどり気味の私の代わりにしっかりしてくれるさくらちゃんには本当感謝しかない。

行くよ、と言われ歩き出す

.....ものすごい視線を背中に感じる

.....怖い.....！！

若干ビビりながら体育館に向かう

さくらちゃんはキャプテンさんと笑顔で会話してた。

すごい。強い。

あと少しで体育館、というところで
とんとん、と肩を突かれる

振り向くと、ニッと笑った灰色の爽やかな人

あれ、この顔どこかで....

「久しぶりだべ！この前の迷子の子だよね？」

あ！！

私に道教えてくれた人！！

その人は転校初日、道がわからなく迷子になりかけていた私を救ってくれた人だった