花巻ちゃん【青葉城西】 (ページ26)

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ASide

校長先生室を後、及川さん、はじめさん、いっせいさんからこっぴどくお叱りを受けた。

主にはじめさんといっせいさんだけど。

「もし怪我でもしたらどうするの？Aちゃんが怪我でもしたらみんな心配で勉強も部活も手につかなくなっちゃう...ゴンッ.....！！！」

わ、はじめさんの頭突き痛そう....

「今回は何もなかったから良かったが、Aは女なんだぞ？」

「もし相手が反撃して来たら？取り返しつかなくなることもあるんだよ。」

.....分かってる。

分かってるけど、先に足が出ちゃったんだもん。

それに、

お兄ちゃんならすぐ見つけて助けてくれるって

だっていつでも私のヒーローなんだもん

「ちょっと～、Aちゃん。ちゃんと聞いてる⁇及川さんたち真剣な話ししてるからね⁈」

ぷんぷん言ってる及川さんの圧を感じて首を縦に振る、何回も。

「まあ今回はこれくらいにしといたって。まだ転校して来たばっかで頼れる奴も全然いなかったしな」

後ろからお兄ちゃんの声がしたと思ったら頭に重みを感じる

「Aはちょっと頑張って友達たくさん作ること。そしたら色々やりやすいと思うしな！」

頑張ると言おうとすると

「やっぱマッキー兄妹似てない！全然似てない。なんで妹ちゃんそんなすごく可愛いわけ⁈謎すぎる！青城の七不思議レベル！！！」

「クソ川空気読めボケェ！！」

突然の及川さんとはじめさん。

「まあでも知らない人から見るとお前ら兄妹じゃなくてカップルにも見えるな、雰囲気とか。」

いっせいさんの言葉に若干顔の体温が上がった気がした

「俺ら前世でカップルだったのかもなー」

私は頭上から聞こえるお兄ちゃんの言葉に更に体温の上昇を感じた

いっせいさんに正面から、お兄ちゃんに上から見られているのに恥ずかしさがキャパオーバーした

私はお兄ちゃんから離れて、頬の熱が冷めるまではじめさんの後ろに隠れるのだった

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(花、妹ちゃん真っ赤じゃないの)

(おう、知ってる。笑)

(もう岩ちゃんなんなの、羨ましすぎる‼)

(知らん！！)

※事情聴取とその他呼び出しのため、バレー部は1限お休みしてます☆