Primula.26 ページ26
夜「家内の幸子だ」
二日後。夜神局長に連れられて来たリビングにはすでに家族全員が揃っていて、夜神はまず最初に自身の妻である幸子を紹介した
幸「主人から話は伺っています。ゆっくりしていらしてね」
おっとり、のんびりしていて優しい感じの笑顔をにじませる幸子に、Aは嬉しさに動かされて反射的に微笑む
A「渡辺衣音です。よろしくお願いします」
Aは予め考えてもらっていた偽名を名乗って頭を下げる
夜「息子の月、娘の粧裕だ」
続いて、幸子の隣に立つ子どもを紹介する
粧「よろしくー!ね、衣音ちゃんって呼んでいい!?」
月「こら、粧裕。ごめんね渡辺さん」
月は粧裕の頭をコツンと叩き、困ったように眉を下げAに謝罪する
A「あ、いえ。衣音で大丈夫です」
夜「衣音は月と同い年だ。電話で話した通りご家族の都合で一週間、家で預かることになった。衣音は身体が弱くあまり外出もままならない。無理をさせないように気をつけてくれ…いいな、粧裕」
粧「ぎゃ!私ー!?」
月「ははは。父さんは粧裕のことよく分かってるよ」
幸「さぁさぁ、立ち話もなんですから座ってくださいな。お茶を入れてきますからね」
A「ありがとうございます」
幸子に促されAは夜神の隣に腰を下ろし、テーブルを挟んで向かい側の席に月と粧裕が座る
A「月さんは全国模試常に一位の秀才だと夜神さんから聞いています。ご迷惑でなければ勉強を教えてもらってもいいですか?」
月「照れるな。僕でよければ力になるよ。衣音さんはどこの大学目指してるの?」
A「東応です」
月「東応か。学部は?」
A「薬学部に」
月「医薬品化学?」
A「医療薬学です。将来は学問領域で医療をサポートする仕事につきたいと思っています」
月「なるほどね。じゃあー…」
まるで面接のように会話を始め、難しい単語を並べながら話し合う二人を他の家族は冷や汗を流しながら見つめていた
(ひえーっ)
(しっかりした子ですね)
(う、うむ…(薬学に知識があったとは…))
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やつはし(プロフ) - 抹茶もちさん» こんばんは!承知しました!返信ありがとうございます🙏 (4月10日 21時) (レス) id: 90b075e8f4 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶もち(プロフ) - やつはしさん» こんばんは!こちらの小説の続編はまだ作成途中なので公開はしていないんです💦申し訳ありません🙏 (4月8日 21時) (レス) id: 12ad717176 (このIDを非表示/違反報告)
やつはし(プロフ) - 急な連絡失礼します!この小説の続編のパスワードを教えていただきたいです。初めてパスワードを聞くので,ご無礼があったら申し訳ないです😭 (4月8日 0時) (レス) @page50 id: 90b075e8f4 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶もち(プロフ) - 雪姫さん» お返事遅くなって申し訳ありません🙏💦💦コメントありがとうございます!なるべく早く続きを更新できるよう頑張ります✨ (2021年11月5日 16時) (レス) id: 4481fd6e11 (このIDを非表示/違反報告)
雪姫(プロフ) - 続き待ってます!!!!! (2021年11月3日 16時) (レス) @page49 id: eeb0e1af4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:抹茶もち | 作成日時:2020年9月15日 16時