第12話 楽しそうな彼 ページ12
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次は、顔が小さくて、
すごく眠そうにしている人が出てきた。
また、知らない人が増えた…。
俺と彼以外、
お客がいないから、
店内が静かになると、外から海の音がする。
木で出来ていて、
こんなにオシャレなのに、
何でお客さんがいないのか不思議。
涼「君、名前は?」
雄「那、須…雄登です」
涼「那須、ここでバイトしない?」
瑞「もっと別の誘い方ないの?笑」
龍「那須くんがするなら、俺もやりたい」
涼「どう?」
雄「はい」
何か、了解した方がいいような気がして了解した。
そのあとの説明で分かったけど、
ここは出来たばかり(4ヶ月)で、
まだお客さんを呼び込めていないらしい。
龍「楽しみだね」
雄「バイトは遊びじゃないからね?」
龍「わかってるよ」
雄「しかも、君勉強する時間減るよ?」
龍「じゃあ、那須くんが教えてよ」
何て話しながら、
頼んだデザートを食べる。
少し時間が経ってから、
会計を済ませ、
お店を出て、そのまま海に向かう。
詳しくいったら、
海まで手を引かれる。
雄「急ぎすぎじゃないっ?」
龍「だって、青春あっという間だよ?
走ったら、少しでも青春してる気分味わえるじゃん」
雄「意味わかんない」
息切れながら青春が…と言う彼が面白くて、
笑うつもりはなかったのに、
自然と笑っていた。
そんな俺を一回、
驚いた顔で見て、
次に嬉しそうな顔で笑った。
龍「笑えんじゃん」
雄「今のはっ、たまたまで」
龍「笑ってもイケメンだね」
雄「イケメンって…」
さりげなく褒められ、
返す言葉が見つからない。
そう言ったあと、
彼が突然、靴とくつ下を脱いで、
横に置いた。
それにつれられるように、
俺も靴とくつ下を脱ぎ、
横に置いた。
龍「冷たいかな?」
雄「冷たいでしょ……ズボン、捲ってない」
龍「危な」
ズボンを捲り、
ゆっくり海に足をつける。
予想通り、まだ春だから冷たかった。
それに、キャーキャーと女子のように騒ぎながら、
彼は楽しそうに笑っていた。
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りゅ(プロフ) - 更新待ってます(;_;) (2019年8月19日 8時) (レス) id: 96b4f5ca06 (このIDを非表示/違反報告)
神保恋零(プロフ) - りおさん» ありがとうございます…!! (2019年2月2日 19時) (レス) id: 7f315aa4a9 (このIDを非表示/違反報告)
りお(プロフ) - 神保恋零さん» 了解です!! ずっと待っていますね。 (2019年2月2日 19時) (レス) id: 65c270f629 (このIDを非表示/違反報告)
神保恋零(プロフ) - りおさん» すみませんっ…! スランプ中なので、次の更新まで少々時期が空きます! 気長にお待ち頂けると嬉しいです。 (2019年2月2日 17時) (レス) id: 7f315aa4a9 (このIDを非表示/違反報告)
りお(プロフ) - 続き待っています!! (2018年12月25日 15時) (レス) id: 65c270f629 (このIDを非表示/違反報告)
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