24,『“懐かしいな”』(アマテラス) ページ24
〜アマテラスside〜
虚無僧とやらに話しかけられ急に現れた妖怪との戦い
村へ入ると畑を守る親、走り回る子と犬。
麦畑のようなものを手入れする女性。
私達は村へ行き、グルっと周りを約一周しながらいろんな人たちの話を聞いていた。
と言うより私が狼の姿であちこち回ってる間、鬼灯とイッスンはのんびり歩いてる。
の方が正しいか。
それはさておき…
百年も経つとやはり風景がガラリと変わったように思える。
だが地形や家の位置などは前と変わらない。
高台や道、草木,川などもだ。
でもやはり最初に思った事は
“懐かしいな”
である。
普通神にとって百年は短く感じるもの。
だが今の私にとっての百年はとてつもなく長く感じる。
それにこの村にいる人たちは恐らく百年前の人たちの子孫だろう。
顔がすっごく似ている。
うん、やっぱり懐かしいな。
だが何故だろう。
久々のこの風景は何だか私だけ置いていかれた様な雰囲気だ。
…まぁ死ななきゃ良かっただけの話なんだけどな。
でも私が死んだ理由はちょっと違うんだよな…。
……おっと、話が脱線してしまった。
この話はまた今度にしよう。
とにかく、今は速く仲間を見つけて復活したヤマタノオロチを倒さなくてはな。
あぁ、イッスン達に呼ばれた。
では取り敢えず戻るとしようか。
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作者名:迦楼羅炎 x他1人 | 作成日時:2015年4月3日 22時