【弱ペダ】箱根学園自転車競技部の天才マネージャー

仕事って言ったって ページ16

side.有

巫に突然アピールとかなんとか言われて全く意味が分からないと思いながら頭をフル回転させる

中学の時チャリ部だったなら、福ちゃんと隼人が私の能力を知ってるのは頷ける。
それを先輩方に｢アイツはチャリのメンテナンスに関しては群を抜いています｣とか言うのも分かる…
そういうこと！？！！？
そういうことなの！？

｢あ、いたいた。金色って言いづらいな…有でもいいか？｣

｢いいよ…ですよ｣

｢敬語苦手なのか、ならタメで構わねぇよ｣

と笑われた。
タメで構わないと言われたからタメで話す

｢何のようなの〜？真絆先輩｣

｢お、そうだった！お前メンテ得意なんだってな。俺のチャリ見てくんねぇか？｣

｢いいよ〜！｣

呼びに来てその話の内容忘れるってどうなんだろう。と思いつつ真絆先輩の後に着いていく

｢うぉおぉおお！！！真絆先輩めっちゃいいバイク乗ってるぅ〜！！！！｣

｢だろ〜！！やっぱ分かるか〜！そいつは…｣

真絆先輩が後ろでバイク自慢をし始めたが、それを無視してバイクに感じた違和感を探す

｢先輩、こればらすね〜｣

｢あ、あぁ｣

戸惑う真絆先輩
チャリを触っていけば身体が勝手に動くという程でもないけれど、脳内に次にどうするべきなのか次々に思い浮かぶ

そして、違和感の正体を見つけた

｢先輩、登る人？｣

｢おう｣

｢あぁ、うん。そうだよね。｣

｢どうかしたのか？｣

｢うーん…先輩のチャリちょっとまずい…まぁ、これくらいならなんとかなる…かな｣

それから脳内の指示に従いチャリを整備していく
それから数10分後…

｢終わった〜終わった〜！！先輩乗ってみて！｣

おー。と言いながら真絆先輩はチャリを持っていく

｢やべぇ…！え？何これやべぇ！！｣

｢やべぇだけじゃ分からねぇだろ｣

真絆先輩に結人先輩がつっこむ

｢なんつーか、力が100％チャリに伝わってくれる感じ！！！｣

｢へぇ〜。そりゃ凄いな｣

｢なんだよーもうちょっと驚けよ！｣

｢俺はお前のアホがいつ露見するか心配でそれどころじゃねぇよ｣

箱学って所は、随分と…みんな…キャラが濃いとこなんだね。
多分、私も人のこと言えないんだろうけどさ

てか、あれ？主将がクライマーならエースは誰？

始まりはここから→←マネ業は大変だが先輩が可愛いので頑張れる

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