【文スト】君と一緒にあの月を見られるなら【芥川龍之介】

3話 ページ4

残念ながら、私の異能は満足に戦えるものではなかった。

異能名『死神 (グリムリーパー)』。空中から鎌を取り出すだけの能力。身体能力も上がらないし、これと言って秀でたところもない。

一般人相手なら殺傷能力がある。しかし、ポートマフィアに敵対する者達に対抗する戦力としては弱すぎた。

私には鎌を振り回すだけの筋力はなく、鎌を持って走るだけの体力はなかった。

ポートマフィアのために戦うことは私には出来なかった。拾って頂いた中也様になんと申し訳ないのだろう。

だからせめてと、私は完璧に雑用をこなす。情報収集なら誰にだって負けない。

戦闘面で戦えない分、私はこうやって恩義を返さなければ...。

A「役に立てなくて...ごめんなさい。」

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