NOT FINALE ≡吾君編≡

あとがきv(* ˙ ˙ *)４ ページ47

＊





わかりすぎてしまうから、思うように動けない。




それは決して意志が弱いからとかではなく、単純に優しいから。






だって、自分のことよりも周りのことを先に考えているからこその結果だと思うので。






読者様の中にも、きっとそんな“賢く”て“優しい”人が沢山いるだろうと思って描き進めていました。






大吾の気持ちに少しでも共感を寄せられた方は、まさにそういった人だと思います。





もしいつか何かに頭を悩ませたり思うように動けなくなった時は、ぜひこのお話を思い返してみてください。






あなたは、“賢すぎた”だけですから。






そしてその“賢さ”は、手に入れようとして簡単に手に入れられるものではありません。







だから、自信を持って、その時の自分の感情(それが曖昧だろうが、矛盾してようが、都合が良かろうが)を大事にしながらあなたのペースで進んで行ってください。(偉そうに聞こえたらごめんなさい)








そうゆう意味では、大ちゅんも“賢い”人だったかもしれません。







彼女目線のことを細かく描くつもりはありませんが…彼女なりの引き際というか、善悪のものさしみたいのがあったんだと思います。







好きな人に振り向いてもらえないけど、でも傍にいれたら嬉しくて。






でもいざ“叶わない”というその事実を目の当たりにすると、辛くて。





そしてその辛さや寂しさを埋めてくれる存在に、甘えずにはいられなくて…と、ある意味片思いあるあるなところもあるので、そのへんは読者様の豊かな想像力・妄想力を膨らませて好きに楽しんでもらえたらと思います！笑







ただ、最終的に自分から離れることを選んだ大ちゅんはめちゃくちゃ強い子でした。






こんなこと、よっぽどできることじゃないと思ってます。







誰かを傷付けてまで自分の幸せを優先することが良いか悪いかなんてのは、作者には何とも言えませんが…






ひとつだけ、誰かに想いを寄せることに関して言えるとすれば、





“ その人のことを好きかどうかも大事やけど、その人といる時の自分を好きかどうかも大事 ”





ってことですかね。ある人からの受け売りですが、確かにそやな、と思ったのでここに残しておきます。

あとがきv(* ˙ ˙ *)５→←あとがきv(* ˙ ˙ *)３

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す