NOT FINALE ≡吾君編≡

あとがきv(* ˙ ˙ *)３ ページ46

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まぁ大吾の心情を細かく説明すると、





寂しくなった時用のずるい関係でもいい、っていうのは、【表向きの感情】で。




「もっと求めてくれると思ってた」「もっと一緒におれると思ってた」っていうのは、【自分に言い聞かせてる感情】で。





最後まで出てくることのなかった彼の本当の気持ちとしては、「もっと求めて欲しかった」「もっと一緒におりたかった」ってところかな、と。そしてそれは同時に【認めたくない感情】でもあったのかな、と。






そんな段階的で分かりにくい感情を、本人が自覚してるかはわかりませんが…それぐらい感情って複雑で扱いづらいものだよね、ってことが分かってもらえればもう作者は満足です。笑





そしてもう一つ、“ 賢い人ほど辛い時がある ”っていうのは本当にこの３年間の中で１番みなさんに伝えたくなったことです。





“ もっと、アホやったらよかった… ”






大吾のその一言が、響いていたらこの作品は報われたと言っても過言ではありません。笑







大ちゅんの気持ちもわかってて、
彼女の気持ちが届かないこともわかってて、
自分がずるいこともわかってて、
いつか終わりが来ることもわかってたからこそ、






彼はそのどうすることもできないもどかしさに喘いで、せめて今だけは…とあえて形容できない曖昧な関係を続けることを選んだんだと思います。






ちょっとした余談ですが…自分にはどうしようもできなかったからこそ、《今、なにしてんの？》という彼女の一言に“ひかれて”たい＿＿。と、自発的ではない動きに身を任せたんだと思います。





この“ひかれてたい”は、“惹かれてたい”と“引かれてたい”の２つの意味を持たせたくて、あえて平仮名表記にしました。






その過程はもちろん、結果的にも苦しむことになってしまいますが…







もし彼がこんなにも“賢く”なかったら、ひょっとしたらここまで苦しくならずに済んだかもしれません。






ここで言う“賢い”は、テストの点が良いとかそういうことではなくて、他人の気持ちを敏感に感じ取れる感受性や、物事の行く末が直感的に想像できる想像力(または先見性)が豊かな人を指します。

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