episode 43 ページ43
*
「おやすみ、」
「おぅ、」
隣の部屋に入っていく廉の背中を見届けて、自室のベッドへと寝転がる。
もう一度だけ“あの子”の写真を開いたら、小さく笑みが溢れた。
この前、みんなでテレビ観てた時に映ってた“あの子”を思い出して。
キラキラしてて、ほんまに楽しそうな顔をしとったから。
「……これでよかったんかも、な」
あの日、俺が指輪を拾ったことも。
あの時、俺が手を伸ばしたことも。
あの夜、俺が引き止めへんかったことも。
あの頃、俺が何も伝えずにおったことも。
全部、間違ってへんかったって…思っても、いいかな。
誰も知らない、俺と“あの子”だけの記憶。
それがあるだけで、もう充分な気がして。
「ばいばい、」
ずっと消すことのできなかったその笑顔を、記憶の中だけのものにした___。
Fin…
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ナッチェル(プロフ) - 自分語りしてるようですみません...笑 何故人を思う気持ちは曖昧になってしまうんでしょうかね...今回は書かれていない所や立場毎の揺れも見れた気がします。次に私は何を感じるのかな。今からワクワクです。これからも応援してます! (2020年10月3日 0時) (レス) id: 68459828d7 (このIDを非表示/違反報告)
ナッチェル(プロフ) - 親友は今でも大親友なのですが笑、私の中であの時の寂しい苦しい温もりを求める気持ちは、曖昧で、確かに存在してたな、と振り返れたし、スッキリしました。時系列や立場、ニュアンスが違う所も様々あると思いますが、これまでより感情移入しました。なんか、長々と (2020年10月3日 0時) (レス) id: 68459828d7 (このIDを非表示/違反報告)
ナッチェル(プロフ) - 怖いほど書かれていました。あぁ、私は「もっと求めてほしくて、もっと一緒にいたかった」んだ、もっと求めてくれると思ってた、最後まで敵わなかった、って咀嚼出来ました。彼への依存は悩んでるうちにまぁいいや、ってなってお気に入りから連絡先を消して吹っ切れたし (2020年10月3日 0時) (レス) id: 68459828d7 (このIDを非表示/違反報告)
ナッチェル(プロフ) - 行ったり。大抵私からの誘いでした。あの時の「好き」とは違う感情で接してて、でも名前はつけられなくて、まさに「曖昧」でした。依存してたんだと思います。輪郭のなかった何かが吾君編を読んで少し見えたんです。大吾の心情、みぃさんのあとがき。当時の気持ちが (2020年10月3日 0時) (レス) id: 68459828d7 (このIDを非表示/違反報告)
ナッチェル(プロフ) - 私はずるかったなと改めて...。自分が賢いとは思いませんが、人の気持ちに気づいてしまう部分があるのでそこに共感したというか...その後2人は付き合って割とすぐ別れるんですが(おい!笑)、彼と私は仲良いままやり取りがダラダラと続いて、たまに2人で遊びやご飯に (2020年10月3日 0時) (レス) id: 68459828d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みぃ | 作成日時:2020年9月19日 12時