山猫の幼馴染 4 (ページ7)

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第141話ページ7

4人の気配に気がついた鶴見は拳銃で狙い撃つ

杉元｢4対1じゃ不利だから足場の悪い所で戦えるよう

誘ってやがるのか？｣

尾形｢だがこうも列車が動いてちゃあ終着駅に

突っ込んじまうぞ｣

杉元｢よしッ停止！！｣

と、声をかけたはいいものの

4人｢……………………｣

誰もこの列車の止め方は知らなかった

貴方｢ここは任せたアシㇼパ｣

アシㇼパ｢ウキーッ｣

ほか3人は屋根に登る

貴方｢百之助はここから援護して

佐一は篤四郎をお願い私はその間に権利書を奪う｣

尾形・杉元｢あぁ・おう！｣

そうして尾形の援護もあり杉元と鶴見対決は

こちらが優勢となっていた

鶴見｢金塊は五稜郭にあったんだろう？

でなければウイルクが｢またらの金貨｣をつくった

理由がわからないありもしない軍資金を語り

アイヌを騙して蜂起を図るつもりだったことになる｣

鶴見は杉元達に語りかける

鶴見｢資源の少ない我が国を外国から守るには

満州進出しかない足を引っ張る中央を黙らせるには

この権利書が必要だ杉元一等卒だって日本のために

ロシアと戦ったのだろう？｣

杉元｢軍隊に食わせてもらった分働いただけだ｣

杉元は顔を険しくさせ鶴見に答えた

鶴見｢いますぐ飛び降りろ金塊は忘れてやる

どうせ中央に追われる私に持ち出す時間はない

金塊はお前たちのものだ｣

貴方・杉元｢いや……ここで全部終わらせる｣

2人の回答に鶴見は薄く笑う

尾形｢！！｣(なるほどな……了解)

尾形はAが背中の後ろで指で何かを示していることに

気が付きその意図を読み取った

そしてニヤッと笑うと銃を構える

杉元｢俺の分け前はもう貰ってるから｣

杉元がそう言うと鶴見は拳銃を向ける

貴方｢今だよ百之助！！｣

尾形｢ああ！！｣

Aは尾形にそう言うと尾形は銃を放つ

銃弾は鶴見の拳銃にあたり鶴見は目線を手に向ける

その隙を狙い杉元は銃剣で鶴見を切った

その時の衝撃で何かが落ちた

貴方(あれはまさか……っ)

その何かと一緒に権利書の入った矢筒が落ちる