クリスマスの、悲劇。 ページ10
〜♪
街では、至る所でクリスマスソングが流れている。イルミネーションが輝き、手を繋いだカップルで賑わっている。
CRでの貴利矢との大喧嘩から早くも二か月。
あたしは少し後悔していた。
あのとき謝っとけばよかったな、とか、もっと優しく言ってあげれば良かったかな、とか。
思いつくのは、後になってからばかりだ。
「…もう、クリスマスか…」
あたしは一人でクスリと笑い、足早に家路についた。
その時だった。
「…電話か…明日那からだ…」
あたしは通話ボタンを押して、電話に出た。
「…はい、Aでs…」
「あっ、Aちゃん？今すぐ、聖都埠頭前倉庫01番にきて！」
「え、なんで？」
「貴利矢がね、消滅しそうなの‼」
「…っ！？」
いつもヘラヘラ笑ってて、余裕のありそうな感じのあいつが、
「消、滅…？」
あたしは落としそうになったスマホをしっかり持って、指定地へ向かった。
「貴利矢ぁ！」
あたしは貴利矢に駆け寄って、そっと抱き起こした。
目の前には白と黒のエグゼイドが立っている。恐らくあいつが、貴利矢を消滅にまで追い込んだやつだ。
「貴利矢…貴利矢ぁ…お願い、消えないで…」あたしは弱々しく言った。
貴利矢はにっこり笑い、あたしの頭をそっと撫でてくれた。そのまま永夢にゲーマドライバーと爆速バイクのガシャットを預け、そのままかくり、と息絶えてしまった。
「……貴利矢ぁぁぁ！！」
あたしは泣きながら、降ってきた大雨の中、いつまでも貴利矢の名前を叫び続けていた。
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海苔川ばなな - ニコさん» コメント遅くなってしまい申し訳ありません！読んで下さって有難う御座います！文章変かもしれないんですが、読んで下さると嬉しいです！ (2018年6月26日 8時) (
レス) id: a8889f40a6 (このIDを非表示/違反報告)
ニコ - すごく面白かったです！続き待ってます！ (2018年6月25日 23時) (レス) id: 50ca3fafb3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海苔川ばなな | 作成日時：2018年6月25日 2時
