退院。 ページ7
そんなある日、退院の日が来た。あたしが病室の荷物を片付けていると、ドアが開き、貴利矢が入ってきた。
「よっ。進んでる？」
「…んー…まあまあかな。」
着替えを段ボールに入れ終わって、蓋を閉じ、1個だけの段ボールを持ち上げる。
「あ、持つよ？」
「…あ、ありがと。」
あたしは素直に、段ボールを貴利矢に渡した。
あたしが貴利矢と並んで歩いていると、色んな人から「退院おめでとう」って言ってもらえる。
あたしはその度に「有難う御座います」と、会釈して貴利矢の後について歩いて行く。
着いたのは、1階のエレベーターの前だった。
「…おい貴利矢？あたしをどこに連れて行くつもりなんだ？」
あたしが心配になって聞くと、貴利矢は、
「んー…危険な所じゃないけど、Aはあまり行ったことがない場所かなぁ。」
「余計に怖いんだが？」
「大丈夫大丈夫！みーんな優しいから！」
これを聞く限り、何かの組織に連れて行かれるようだ。
貴利矢は慣れた手つきでエレベーターのボタンを操作した。
すると、エレベーターが「ないはずの地下」に向かって降り始めた。
「な、何だ、ここ…」
ウィーン、と機械音を立てて開いたドアの先にあったのは、
「…電脳救命センター…？」
「電脳救命センター」と壁にはっきりと書いてある。貴利矢が解説するように付け加えた。
「そっ。通称「CR」だから、覚えてねー♪」
そう言ってドアを開けると中に入って行ったので、あたしも慌てて追いかけた。
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海苔川ばなな - ニコさん» コメント遅くなってしまい申し訳ありません！読んで下さって有難う御座います！文章変かもしれないんですが、読んで下さると嬉しいです！ (2018年6月26日 8時) (
レス) id: a8889f40a6 (このIDを非表示/違反報告)
ニコ - すごく面白かったです！続き待ってます！ (2018年6月25日 23時) (レス) id: 50ca3fafb3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海苔川ばなな | 作成日時：2018年6月25日 2時
