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天使現る。 ページ4

「どうぞ」
あたしが返事をすると、ガラガラという扉が開く音と同時に、少し癖っ毛の青年がはいってきた。
「永夢…」
「ううぅ…Aさぁーん!」
そう言って抱きついてきたのは、小児科研修医の宝生永夢だった。
「無事で良かったぁ…」
「っふふ、そんなに泣かないで、永夢。ごめんね、心配かけて。」
永夢は涙を拭い、にっこり笑って言った。
「いえいえ!お気になさらず!確かに心配はしてましたけど、無事なら良かったです!」
あたしはくすっと笑い、永夢を安心させられるように言った。
「ありがと、永夢。永夢は優しいね。」
永夢は首をかしげ、あたしに聞いてくる。
「そんなに優しいんですか、僕?普通だと思いますけど。」
あたしは永夢に椅子に座るよう言って、永夢が座ると同時に、永夢の頭を優しく撫でる。
「優しいよ、永夢は。人の事考えられるし、何よりすごいのはそれを意識しないでできること。なかなかできないよ、意識せずに人に優しくすることは。」
永夢は少しの間、不思議そうな目で考えていたけれど、やがてあたしを見て、とびっきりの笑顔で言った。
「よくわかんないですけど…有難う御座います!」
あたしはその笑顔を見て自分自身まで笑顔になってしまい、気がつけば永夢を抱きしめていた。
「ふふ、永夢は今のままでいてね。」
「はい!」
あたしが永夢を離すと、永夢は立ち上がった。
「体調が良さそうで良かったです。じゃあ、僕はこれで。きつくなったら、いつでも呼んでくださいね。」
永夢はナースコールを指差して、にっこり笑って行ってしまった。
ドアが閉まって一息吐いていると、またドアがノックされた。

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海苔川ばなな - ニコさん» コメント遅くなってしまい申し訳ありません!読んで下さって有難う御座います!文章変かもしれないんですが、読んで下さると嬉しいです! (2018年6月26日 8時) (レス) id: a8889f40a6 (このIDを非表示/違反報告)
ニコ - すごく面白かったです!続き待ってます! (2018年6月25日 23時) (レス) id: 50ca3fafb3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:海苔川ばなな | 作成日時:2018年6月25日 2時

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