朝。 ページ17
「…ん…」
次にあたしが目を覚ましたのは、高層ビルの一室だった。ガラス窓から見える景色はかなり高い。
あたしの頭には何かが置かれていて、体に何かがかけられている。
あたしがその方をみると、あたしの頭に置かれているのは貴利矢の手で、かけられているのは貴利矢のレザージャケットだという事がわかった。
「…くっそ、なんでこんな時だけかっこよく見えるんだよ…」
あたしはなんだか悔しくなって、貴利矢の頭をぽかっと叩く。
その瞬間、貴利矢がパッチリと目を覚まし、あたしを見てきた。
「っ⁉起きてたのかよ⁉」
貴利矢はニヤッと笑い、
「Aが起きる少し前に、実は起きてたのよ。起きてすぐにAがもぞもぞし始めたから、慌てて狸寝入りしたワケ。そしたら普段はあんまり言ってくれない自分に対する本音言ってくれて、マジで狸寝入りして正解だと思ったわw」
と言った。あたしのいまの顔は多分真っ赤だと思う。そのぐらい顔が熱かった。
「…ねぇ、それって自分の事好きって事でいい?」
あたしは恥ずかしかったけど、思い切って言った。
「…うん。あたし、貴利矢が好き。ずっと、ずっと一緒に居たい。」
あたしは貴利矢に自然と自分から唇を重ねていた。
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海苔川ばなな - ニコさん» コメント遅くなってしまい申し訳ありません!読んで下さって有難う御座います!文章変かもしれないんですが、読んで下さると嬉しいです! (2018年6月26日 8時) (レス) id: a8889f40a6 (このIDを非表示/違反報告)
ニコ - すごく面白かったです!続き待ってます! (2018年6月25日 23時) (レス) id: 50ca3fafb3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:海苔川ばなな | 作成日時:2018年6月25日 2時