憂鬱。 ページ11
永夢side
「お早うございます」
そう僕は挨拶しながらCRに入っていく。
「永夢♪おはよー♪」
そう言って抱きついてきたピンクの髪のバグスター、ポッピーピポパポに「おはよう、ポッピー」と挨拶しながらAさんに声をかけてみる。
「…あのー、Aさん。」
「…何…」
「お早う、ございます。」
CR備え付けのブランケットに身を包み、素っ気なく答える彼女。
「…おはよ…。」
僕はその声を確認すると、珈琲を淹れた。
「Aさん、どうぞ。今日、冷えますから。」
Aさんは不思議そうに珈琲の入ったカップを見ていたが、やがて
「…ありがと…」
とだけ言ってカップを受け取り、珈琲を飲みだした。
貴利矢さんがクリスマスに消滅してしまってからAさんはずっとこんな感じで、何を聞いても黙っているか、たまに適当に相槌を打つだけだった。
それに、貴利矢さんの名前を出すと、Aさんはすぐに怒って、その話はするな、と言ったっきり黙ってしまう。
一体どうすればいいんだろう…。
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海苔川ばなな - ニコさん» コメント遅くなってしまい申し訳ありません!読んで下さって有難う御座います!文章変かもしれないんですが、読んで下さると嬉しいです! (2018年6月26日 8時) (レス) id: a8889f40a6 (このIDを非表示/違反報告)
ニコ - すごく面白かったです!続き待ってます! (2018年6月25日 23時) (レス) id: 50ca3fafb3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:海苔川ばなな | 作成日時:2018年6月25日 2時