【あんスタ】レンゲソウをあなたへ【鳴上】

島崎優雅 ページ8

「島崎優雅…聞かない名前ねェ。

どんな子なの？」


「かわいい感じの一年生で、七瀬さんをかぐや姫に推薦した人に推薦されてロミオに抜擢されたみたい。

三年生の女子に人気らしいね」



端末をいじくりまわして、情報をくれる真ちゃん。


要するに、そのかわいいだけが取り柄の年下がアタシのライバルってことでしょ。


宣戦布告してくれるなら受けて立つんだけどねェ。


アタシからなんて、柄じゃないもの。



「僕が鳴上くんに言える情報はこれくらいかな。

でもまあ、七瀬さんのことを一番理解してるのは鳴上くんなんじゃないかな。

頑張ってね」



ひらりと手を振って真ちゃんは教室に戻った。



ふと思ったことがあってAちゃんに連絡を取ろうとして気付いたけど、アタシAちゃんの連絡先知らないわね。


今度会った時聞かなきゃ。



そして、その今度こそが、ジュリエットを演じる自信がないことを隠すAとの対面になるとは、この時の鳴上嵐は想像もしていなかった。

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