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サスケがオビトにトドメを刺そうと走る。しかしそれより早くカカシさんがオビトにクナイを向けた。
だめ...だめ...！
『カカシさ！！』
カカシさんの腕を波風ミナトさんが止めてくれた。
ﾐﾅﾄ「カカシ、オビトを本当に理解し何かを言えるとしたら...友達の君だと思うよ。それに大切な人の前で友を殺すのかい？」
ミナトさんがこちらを向く。
『カカシさん...』
ｶｶｼ「A...」
私はカカシさんの元へ走る。
『もういい...もういいから...』
ｶｶｼ「A...」
ｵﾋﾞﾄ「リンは...リンは俺にとっての唯一の光明だった。リンを失って後...俺の見る世界は変わってしまった。真っ暗な地獄だ」
オビト...
大切な人を失う。それはとてつもないこと...私にだってわかる...
ｶｶｼ「お前の進んだ道は間違いじゃなかったのかもしれない。オレだってこの世界が地獄だと思ったさ、お前を失ったと思っていたし...すぐ後にリンを失い、そしてまたミナト先生まで失ったからね」
カカシさん...
ｶｶｼ「でも...そんな俺をAは見つけてくれたんだ」
え？
ｶｶｼ「お前の言う、唯一の光明がリンなら俺の光明はAだ」
カカシさん..
ｶｶｼ「お前がくれたこの写輪眼と言葉があれば、この世界の先が見える気がしたんだよ」
ｵﾋﾞﾄ「それがナルトだってのか？あいつの道がなぜ失敗じゃないと言いきれる？」
ｶｶｼ「いや...あいつも失敗するかもしれないよ。そりゃあね」
ｵﾋﾞﾄ「オレとナルトは何が違う...何故そこまでやつに...」
ｶｶｼ「あいつが道をつまづきそうならオレが助ける」
！
ｵﾋﾞﾄ「なぜ..やつを助ける..？」
ｶｶｼ「あいつは、自分の夢も現実も諦めたりはしない。そういう奴だからさ」
カカシさん...
『あの子が間違えば私が怒る。正しい道がどれなのかは分からない、でも...間違った道だけは進ませない。オビト...リンはあなたにそういう道を示したかったんじゃないかな？』
ｵﾋﾞﾄ「！....そうかもしれんな..」
月に雲がかかり周囲が暗くなる
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作者名：プーリー | 作成日時：2019年10月5日 17時
