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538話 ページ38

ペコリと頭を下げるAに、次は平助が慌て出す。









平助「いや、あの時はおまえの判断が正しくて、

  俺の言ってることはただの我が儘かもしれなくて・・・」









我が儘、なんて言っているが肩を掴んでいる手に力が入って結構痛い。









貴女「どうも僕は、人より自分の命を軽く考えるらしい。

  平助には死んでほしくないって思うし、そうならないように全力を尽くすけど、

  君の気持ちまでは考えてなかった。・・・いや、許してほしーなー、

  ぐらいは考えたか?」









平助「許してほしーなーって・・・、随分軽いな・・・。」









少し考えた後、彼女は決断を出す。









貴女「やっぱり無理。」









平助「!!」









貴女「長年染み付いた考え方は簡単に変えられないし、

  咄嗟の場面が来たら僕は迷わないで命を投げ出すと思う。」









平助「そんなっ・・・。」









手の力がどんどん強くなってる。









そろそろかなり痛いがそれが顔に出ないよう気をつけながら彼女は続きを話す。









貴女「平助のことは僕が守る。だから平助が僕を守って。僕の傍で、ずっと。」









平助「わかってるって!絶対おまえのこと、俺が守るよ!」









肩を掴んでいた手がスッとその先へ、背中へ回され強く抱きしめられる。









温かい、生きてる。









そんなことがただただ嬉しくて、彼女もそっと抱きしめかえした。

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朧 龍 - 40000hitいきました、ありがとうございます! (2020年3月18日 19時) (レス) id: 345339f75a (このIDを非表示/違反報告)
朧 龍 - 30000hitいきました、ありがとうございます! (2018年12月28日 17時) (レス) id: 09eed93317 (このIDを非表示/違反報告)
朧 龍 - 20000hitいきました、ありがとうございます! (2018年11月22日 2時) (レス) id: 5c00d4e757 (このIDを非表示/違反報告)
朧 龍 - 10000hitいきました、ありがとうございます! (2017年10月4日 23時) (レス) id: 7f6444c0a8 (このIDを非表示/違反報告)
朧 龍 - 弓 桜さん» 楽しみにしてます! (2017年6月18日 22時) (レス) id: 0c9b574ade (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:朧  龍 | 作成日時:2017年3月21日 21時

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