もう一度恋してみませんか？２【K・N】 (ページ18)

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62 コンシェルジェ影山の内緒話は続くページ18

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あれ？
何だか誰かに雰囲気似てない？

えっと…

そう、櫻井だ。

人の気持ちを先読みしたり裏読みしたり。
この、ちょっと人を斜め上から見る感じ。
ほら、人差し指と親指で唇を触る癖まで似てる…

気のせいかなぁ？

じっと見つめると、また何か言われそうだから、
目が合わないように観察する。

うん。
やっぱり、似てる。

でも、今口を挟むと話が長くなりそうだから、
似てる話は自分の心にしまっておいて、
うんうんと頷いて聞く体制になる。

『なんか言いたそうだね。まあいいや。ギャップの事は。これが普段の俺だからさ。そうそう、二宮先生の話だよね。』

私の顔を、覗き込む様に見る影山さん。
近いわ！
こんな仕草も櫻井に似てる。

凄く端正な顔立ち。
眼鏡の奥の二重でパッチリしている目が綺麗。
唇がプルンとしていて、キスしたら気持ちいいんだろうなぁ…

え？

キスをしたらだなんて、二宮先生に影響されすぎじゃないの！。
これじゃぁ私は変態みたいじゃない。
それに、思わず見惚れてしまうのは私の悪い癖。
本当、イケメンに弱いのよね。

『ねえ、なんか俺の顔についてる？。』

あ…
まずい…

慌てて
「ごめんなさい。なんか疲れちゃって。」
誤魔化した。

『そうだよな。今日は昼からずっとあの人の相手だから、疲れたよな。』

影山さんが私の頭を、優しく撫でた

え？
何かこれ？
ちょっとドキドキするんですけど。

そんな私の気持ちはスルーで、

『あの人ね、昨日ここでお茶を飲みながら言ったんだよ。今度の編集は女だけど悪くないかも。ってね。』

影山さんが言った言葉がイマイチ理解出来なくて

「えっ？。」

思わず聞き返した。

『あの人、前はそうじゃなかったんだけどさ、最近は女嫌いになったのか？。っていう位、女を寄せ付けなくて、女の編集者には本当にキツく当たるんだよ。なのにAちゃんは違うみたい。俺に、アイツ明日から毎日くるからよろしくって言ったからね。』

「えっと…、イマイチ意味がよくわからないだけど。」

よろしくって、別に普通に言うよね？。

頭の中が疑問符だらけで、影山さんに聞き返す。

『わかんない？。今まではね、あの女明日から来るらしいけど、別に放っておいていいからテキトーにお願い。って言ってたんだよ。それが、よろしくだよ！。よろしく！。』

少し興奮気味な影山さんの口調にビックリした。

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