オリズがAUサンズと暮らすようです。2 (ページ20)

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『無駄にこの一日長いけど許せ』ページ20

～少し時間を巻き戻して～

キラー(K.T.キャラ)視点

今日の朝食は何かなぁー、そんなことを考えながら、"私"は階段を降りていく。

変わらない日常

今は少し違うだけ。

そう、ほんの少しだけ………

”私”という存在が、スケルトンの体を拝借しているだけ。

それだけの、何千と存在する世界の中では、たったそれだけの小さな変化。

でも、そんなたった小さな変化があった場合と、その変化がなかった場合とでは、大きくその後の出来事が変わる、という話をどこかで聞いた…気がする。確か……バタ……なんちゃらってやつ。

本当にそんな現象があるのか、少し興味深い。

って、なんか■■■■みたいなこと考えたな。

アイツのこと思い出すと、他の思い出も芋づる式で掘り起こされるなぁ。懐かしいや。

あ、シズクが食パン頬張ってる。相変わらず女子中学生とは思えない食べ方だなあー

ｷﾗｰ「おはよー」

ｼｽﾞｸ「あ、おは。キラーも寝坊したんだ」

ｷﾗｰ「まぁーねー。普段あの時間帯に寝たりしないし」

ｼｽﾞｸ「あ意外にそこはちゃんとしてんのね」

ｷﾗｰ「はいはい。"意外に"は余計だよ」

シズクの肩を肘で小突いてから、キッチンへと向かう。

ｷﾗｰ「ってか、シズクも寝坊したんなら、この朝ご飯ってクロスくんが作ったんだよね？」

ｼｽﾞｸ「あいあい。悪かったよ」

シズクは私の放った言葉で、自分が責められていると感じたらしい。咄嗟に言い直す。

ｷﾗｰ「いや別に責めてる訳じゃないんだけど。僕が聞きたいのは、クロスくんがどこに居るのか、で…」

ｼｽﾞｸ「あー、おけ、おけ。クロスは自分の部屋で寝てるんだって。なんか知らんけど、エラーにいたずら返しされて、ぶっ倒れたんだって」

ヨーグルトを掻き回しながらそう言う彼女は、その事に関して気にも留めていないようだ。

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(台詞に出てきたバタ……なんちゃらってやつは、バタフライ効果のこと)