無力でクソな自分 ページ18
ガチャ
ナイトメア「…起きたか」ボソッ
二回の一番奥の部屋から、眠気の混じった顔が出て来る。
キラー「ふぁー…(もっと早く寝ておいたら良かったなぁ)あ、おはよ」
ナイトメア「(今のところは異常なしか…)あぁ、おはよう。」
キラー「(えーと……さっき見たときは確か、九時…三十分、くらいだったっけ?)ねぇーナイトメアー。まだ朝食残ってたぁー?」
ナイトメア「あぁ。今、シズクも朝寝坊したから、ダイニングで飯食ってるぞ」
キラー「(あー。やっぱり寝坊したんだ)じゃあ僕も一緒に食ーべよ」
一定のリズムで鳴っている、軽快そうな足音がどんどん消えていく。
………
ナイトメア(……どうか勘違いであってくれよ…)
俺は誰にも打ち明けられない不安を抱えながら、キラーの心を読んでいる。
もし本当に"そう"なのだとしたら、俺はあいつを放っておくことはできない。あいつがEXPの高い俺達を殺さない、なんて可能性の低いことは起こらないだろうし、キラーだって、あの真っ黒な憎悪と絶望のソウルのどこかで、きっとすごく苦しんでいるだろう。
でも俺には、キラーにあいつらを殺させないよう、足止めすることしかできない。
俺に仲間は殺せないみたいだ。
でもそれで良かったと、自分が完全な"闇の帝王"じゃなかったという事実に、安堵していないと言えば、嘘になる。
ナイトメア「さぁ……俺が目にするのは、【HAPPY END】か、それとも【BAD END】か…」
まぁ、俺に【HAPPY END】を迎えられる資格なんて無いが。
俺は今まで何億人を苦しめてきたのだろう?
その人達に、ただ一言「ごめんなさい」と詫びることもできないのか、俺は。
どんだけ無力で、クソな存在なんだろうか。
ナイトメア(……生まれてきて、ごめんな、みんな。)
俺は誰も【SAVE】できない、そんなわかりきったことを思いながら、
今日も俺は、全ての世界の、罪もない人達に、絶望という感情を送りながら、
生まれてきたくなかったな、なんて、俺が願ってはいけない幸せを、心のどこかで願っている。
「パピルスさんと会話できないかな…」→←「きっと今日で、幸せな時間は終わりなのだろう」
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作者名:Cry cry | 作成日時:2020年8月6日 0時