【閲覧注意←】パンドラダイアリー。【妄想オリジナル】

消えてよ。 ページ30

またもや突然叫びだした俺に、三人は動揺の色を見せた。
それでも動こうとしないその三人に、腹が立つ。

都合のいい頭してるよね。
こういう時だけだんまりで、でも抗っちゃってさ。
自分は正しいことしてますって表情に浮かべちゃってさ。

ぎり、と歯を食いしばり俯いた。
ぎゅぅ、と拳を握りしめた。
伸びすぎた爪が手のひらに食い込み、痛みをうむ。
だけど今はその痛みさえ、心地いい快感だった。

ねぇ、私は悪者か？
頭がおかしくなってしまったのかなぁ。
そうでも思わないとまったく納得いかないこの物語の筋書。
どうしてこうなったんだっけ。
どうして私は今ここに立ってるんだっけ。
どうして私はもうすぐ消えてしまうんだっけ。

どうして消えるのはアイリーンやクリスや他の奴等じゃなくて、私なんだっけ。

…私はこの物語に、運命に負けてしまったのかな。

「随分勝手だよなぁお前ら。俺をこんなとこまで追い詰めたくせに、いざ死ぬときは死んで欲しくないって？」

都合のいい言葉の連鎖。
都合のいい行動の連鎖。
なんで誰も聞いてくれないの？
なんで誰も信じてくれないの？

何度も訴えかけたじゃん。
聞いてくれなかったじゃん。
悪いのはそっちだよ。
私は悪くない。
私は悪くない
私は悪くない――

「なんなんだよお前ら…いったい俺がどうすれば満足なんだよ！俺がどうなれば満足なんだよ！死ねばよかったんだろ？だってあんなに死ね死ねって言ってきたじゃん！！」

ここまでやらないと、あんたらとまともに会話をすることさえできなかった。
そこまで底辺に落ちてしまったあんたらに、もう希望なんてないんだ。
もうここまで来ちゃったんだから。
もう後戻りなんて、
出来るわけないんだから。

「死んでやる！今から死んでやるよ！首を掻っ切って死んでやる！首を掻きむしって死んでやる！舌を噛んで死んでやる！目玉を掻き出して死んでやる！耳を切り裂いて死んでやる！鼻を切り取って死んでやる！胸にナイフを刺して死んでやる！四肢を切り取って死んでやる！内臓を掻き出して死んでやる！心臓切り裂いて死んでやる！毒を飲んで死んでやる！飛び降りて死んでやる！電車に飛び込んで死んでやる！頭を撃って死んでやる！頭をぶって死んでやる！首を切り落として死んでやる！死んでやる死んでやる死んでやる死んでやる！！」

狂ったように髪を振り乱して叫んだ。
もう何も分からない。わかりたくない。
こんな汚い世界なんていらない。


「だからっ――」

消えてよ。

嗚呼、→←「――何なんだよッ！！！」

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