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貴方side
「うっ…体が重い………あれ、私の家じゃない…?」
バッと重い体を起こすとある意味 "見慣れた" 景色。
「あれ、幻太郎くんの家…?」
幻「起きましたか貴方。」
「え?私いつの間に幻太郎くんの家来た?」
幻「昨日の夜です」
「昨日の夜…?待って、昨日は元気に社畜してたんだけど私…そこから何がどうなって幻太郎くんの家に…?」
幻「2時過ぎに連絡が来たので終電もないだろうと思って小生が迎えに行きました。」
「まっ…まじ?!ごめんね幻太郎くん!!」
幻「謝ることじゃないですよ。」
「えっ…なに今日優しい…?」
幻「流石の小生も、深夜に仕事を終えて疲れてる人に厳しくするほど鬼じゃありません」
「えー、やさしい」
幻「ふふ、まあ小生、以前、その優しさ故に罪を犯してしまったこともあるんですけどね…………」
急に暗い顔になる幻太郎くん。
「え?」
幻「まあ嘘ですけど」
「………」
助けてもらった手前、今日ばかりはこんな嘘も許してあげよう。
.
起きてから今の状況や昨日のことを聞いて、頭が整理できたはいいけれど
.
昨日何か大切な考え事をしていた気もする。
それがどうも上手く思い出せない。
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作者名:めゃ | 作成日時:2020年1月27日 18時