第62話:必要な叱り ページ16
トレイ「そして、ルールを破るのが絶対的な悪だと思っている。だって……」
『ルール違反を肯定すると言うことは、今までの自分の全て否定することになる…というわけだね?』
トレイは静かに、そして深く頷いた
アッハッハー、糞食らえだね本当
トレイ「お前達がリドルを横暴に思うのはわかる、リドルのやり方が正しくないことも。だけど俺には……やっぱり彼奴を叱ることなんてできない」
グリム「ふなぁ……」
デュース「寮長にそんな過去が……」
『じゃあトレイがローズハートくんに対する“必要である説教”ってなんなの?』
トレイ「っえ…?」
『君は先ほど必要であればちゃんと叱る、と言ったね?少なくとも彼の度が過ぎている部分は何度もあった…それを説教しなかったのは君だ。そして今は手のひらを返したように叱れない…だって?それじゃあ何に対して叱るんだい?規則第一優先の彼が正しいと思うのは仕方がないかもしれない…けれど時にはそれを覆してでも怒らなければ行けない時があったんじゃないかな?』
トレイ「それは……」
彼は何も言わなかった
いや、言えなかったのかもしれない
自分の行動に、何かしらの後悔があるからだ
エース「………今の話とユウの言葉でアンタが言葉を濁しているのでよーーく、わかった。リドル寮長があんなになったのはアンタのせいだわ」
うふふ、トラッポラくんに同感だ
けれどグリム、デュース、トレイは驚いたように声をあげた
…一体何に驚く必要があるんだい??
エース「リドル寮長が親を選べなかったのはしょうがない。でもアンタは少なくとも寮長の親が寮長にやってたことは間違ってるって最初から思ってたんでしょ?」
トレイ「っ……」
エース「今の寮長が親と同じ間違いしてるって思うならちゃんと言えよ、直してやれよ。可哀想な奴だからって同情して、甘やかして、どうすんの?彼奴がみんなに嫌われて孤立して行くのを見てるだけ?」
デュース「お、おいエース…!」
エース「それとも何?アンタも首をはねられるのが怖くて黙ってるって?ダッセェな!何が幼馴染だ、そんなんダチでもなんでもねぇわ!!!」
『うふふっ、トラッポラくん良くぞ言った!!トレイ、世界と言うのは人が想像しているより小さくて脆いんだ。人間の利点は死なない限りやり直しが効くという所さ』
トレイ「やり直し…??」
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あ - キャラが文ストの太宰治みたいですね (8月19日 21時) (レス) @page5 id: f2f05df21c (このIDを非表示/違反報告)
ゆずの皮 - 3以外消えていますけど大丈夫ですか?でも面白かったです! (6月20日 0時) (レス) id: c9d0d6f436 (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - 3以外のシリーズが消えていますが大丈夫ですか?何があったのかは分かりませんが、頑張ってください! (2023年1月25日 22時) (レス) id: b758d3b9e4 (このIDを非表示/違反報告)
初 。(プロフ) - 作者様、3以外のシリーズが消えてますが大丈夫ですか??このシリーズとても好きで読み返しに来れば削除されていて残念です…。 (2022年3月13日 23時) (レス) id: 8fa79c3961 (このIDを非表示/違反報告)
狂歌 - 作者様、見ているか分かりませんがこれだけ伝えさせて下さい。このシリーズ大好きです!! (2021年8月9日 16時) (レス) id: 82435b515f (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時:2020年5月27日 17時