金平糖が13個 ページ14
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『会ったのも2度目だし、ろくな会話もしてませんけど…
初めて会ったあの日から、ずっと氷鷹さんのことばかり考えてしまっていました。
氷鷹さんの微笑みが脳裏に焼き付いて離れなかったんです。
恐らく一目惚れだったんだと思います。
あ…別にお返事は必要ありません!
伝えておきたかっただけなので…!
私に恋っていう感情を教えてくださり、ありがとうございました!』
ば、と頭を下げる。
うん、おかしいよね。これ。
私には甘酸っぱい告白は無理ですわ。
てか、本当に気持ちを伝えたかっただけだから。
この感情を潔く諦められるように…。
…
え、ちょっと待って。
氷鷹さんが一言も喋らない。
私は頭下げてるから、端からみたら謝罪してりようにしか見えないぞ、これ。
『あ、す、すみません…!
いきなり変なこと言って、気持ち悪いですよn……』
沈黙と体制がきつく、ゆっくりと頭を上げつつ、氷鷹さんの表情を窺う。
『真っ赤……』
「え…!?」
氷鷹さんはリンゴのように頬を赤く染めている。
クールに見えたのに、意外……
「す、すまない…
その、あまりに嬉しくて気が動転してしまって……」
『え…?』
さっき、氷鷹さん。
“嬉しくて”って言った?
ふぅ…と息を吐く氷鷹さん。
「永瀬さんは返事は不要と言ったな。
ならば、これは“返事”ではない。
俺も永瀬さんが好きだ。
俺は恋という感情がいまいち理解できずにいた。
だが、さっきの永瀬さんの話を聞いてよく分かった。
俺のこの感情が、恋だと。
ずっと、永瀬さんのことを考えてしまうし、笑顔が忘れられなかった。」
なんだか、永瀬さんの言葉を繰り返したようだな、と苦笑いの氷鷹さん。
「だが、1つだけ違うことを言う。
永瀬さん、俺と付き合って欲しい。
俺は、永瀬さんの返事が聞きたい。」
『〜ッ……!』
待って、これは反則…!!
そんな風に言われたら、更に好きになっちゃう。
えっと、この時ってどう返事すればいいんだっけ…?
あぁ、確か……
『よろしく、お願いします…!』
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すのーどろっぷ(プロフ) - 蒼穹さん» 蒼穹さん…!お久しぶりです!!ふわぁあありがとうございます!!そう言ってくださってとっても嬉しいです;;私も蒼穹さんの作品大好きです!!! (2018年4月8日 15時) (レス) id: 59eb69c453 (このIDを非表示/違反報告)
蒼穹(プロフ) - すのーどろっぷさんの作品大好きです!これからも応援してます! (2018年4月8日 15時) (レス) id: eb735c49c8 (このIDを非表示/違反報告)
蒼穹(プロフ) - お久しぶりです!読むとか言っときながら…いろいろあって今さっき読み終わりました…遅くなってすみません…面白かったです!私にはこんな元気な夢主さん書けないからすごいなぁ…と思いました…またほかの作品も時間かかると思いますが読みます! (2018年4月8日 15時) (レス) id: eb735c49c8 (このIDを非表示/違反報告)
すのーどろっぷ(プロフ) - 歌菜子さん» 了解です^^* (2018年1月14日 20時) (レス) id: 59eb69c453 (このIDを非表示/違反報告)
歌菜子 - すのーどろっぷさん» あ、解りました!これからあとの話は小説のメモ部分で話しましょう (2018年1月14日 20時) (レス) id: dcd9ed9c83 (このIDを非表示/違反報告)
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