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『いや、仲良くねえよ?』
「今日だって相川と手繋いで教室入ってたじゃんか〜!」
『違う違う!それは相川が勝手に……!』
そうだ。
相川が勝手に繋ぎ始めたのだ。
人前で告白しやがったんだ。
「そういうのはいいからっ!まだお昼休みあるし、二個ぐらいあげてきなよ!」
『えぇ……』
「因みに相川いつも屋上で食べてるはず」
『な、なんでそんなこと知ってるの……』
軽蔑するような瞳で棗を見ると、棗は苦笑いを浮かべた。
これじゃまるで棗は相川のストーカーじゃないか。怖い怖い。
「いや、よく聞くんだよ。屋上で一人で食べてるーって」
『へ、へえ』
私はそんなこと一回も聞いたことないけどね!??
まあ、噂ということにしておこう。
私はタッパーをもって立ち上がる。
いや、これは棗がいうから仕方なく、仕方なく持っていってあげるだけだから。
『じゃ、ちょっくら相川のとこまで行ってくるわ』
「あ、いくんだ……」
『う、うるさいっ!』
羞恥心がこそばゆくて、棗に背を向け走り出す。
屋上までいくの面倒くさいけど、あいつ絶対お昼とかまともなもん食ってないだろう。
手とかも骨でごつごつしてて、脂肪もほとんど無さそうだったし。
お菓子食べてもっと太ってくれたら私としても安心だ。
いや、これは相手の健康を思ってだから!!知り合いで死ぬやつがいたら困るってことだから!!
まあ、あいつの蕩ける顔が目に浮かぶね。
なんたってお母さんのおやつは世界一なんだから!!
いつの間にかワクワクとした気分で、屋上へと向かっていった。
___________
すみません……16と17話飛ばしてました……。
不快になられた方、申し訳ございませんでした……。
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ちょこ - とてもよかったです!その後話がもっと欲しい! (2021年3月14日 1時) (レス) id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
鶯餡(プロフ) - リート@暫く浮上しません。さん» 返信が遅れてしまい申し訳ございません……!!ありがとうございます!そういっていただけてとても嬉しく思います!はい!だらだらします!()コメントありがとうございます! (2019年11月9日 21時) (レス) id: 6bb0fe0dd0 (このIDを非表示/違反報告)
リート@暫く浮上しません。(プロフ) - 完結おめでとうございます。最初から最後まで二回も見るくらい、面白い作品でした。羨ましい。ゆっくり休んで疲れを癒してくださいね。改めまして、完結おめでとうございます。 (2019年10月4日 7時) (レス) id: 5e7567a452 (このIDを非表示/違反報告)
鶯餡(プロフ) - 雨月冷さん» こちらこそいつもみていただきありがとうございます!!このお話、結構ストーリー凝っていたのでそういっていただけると頑張った甲斐があります!はい!是非楽しみにしていてくださいね!頑張ります! (2019年10月3日 23時) (レス) id: 6bb0fe0dd0 (このIDを非表示/違反報告)
鶯餡(プロフ) - 絆さん» こちらこそいつもありがとうございます!!あ、その心配はありませんよ!私、めちゃめちゃずぼらですので!!( ・`д・´)ご心配していただけて誠に嬉しく思います!ありがとうございます!!!! (2019年10月3日 23時) (レス) id: 6bb0fe0dd0 (このIDを非表示/違反報告)
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