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「____A様、なんでそんなかちこちなんですかねぇ」
『だ、誰のせいだと思ってるのよバカ！このバカ！』
「えぇ……、貴方が勉強が嫌だって言いましたからチェスにしてるのに……」
そう。私は渉とあった先程から、勉強したくないしたくない！と叫び、結果チェスをすることになった。その時は嬉しかった……のだが、渉が私にうまくいかせるはずがない。
案の定渉はものすごく強く、今本当に泣きそうである。
とられた駒はもう数えきれないほどで。一方渉はほとんどとられていない。
「ほらほら、A様の番ですよお？」
『〜〜〜〜〜っ！見てなさい！あとでお父様に言いつけてクビにしてやるわ！』
「はいはい、チェスしましょうねぇ〜」
うざい！うざいわこいつ！
ぎりぎりと駒をおれそうになるほど強く握り、こと、っと駒をおく。
そして、渉がにやっと笑ったとき、私の背筋はヒヤリと凍った。
「____はい、チェックメイト」
『そんなぁぁぁぁぁぁ！！！』
その場に泣き崩れ、叫ぶ。
そんなそんなそんな！！！酷いわ！！！
確かに私はあまりチェスは得意ではないけれど、強すぎて酷いわ！！！
そう絶望にうちひしがれている時、渉は口を開いた。
「___そういや、最近は花婿探ししてないんですね」
『____え？え、ええ。最近はそらるのこととかで忙しかったから、手紙かいてないわね』
「もう書かないんですか？」
『____まぁ、ね』
目をそらして、あの事を思い出す。
……前、勝手に城下町にいった際、真冬にキスされたことを。
そんなのすぐに忘れたい！だけど、すごくすごく胸がきゅうってなって、鼓動が収まらなくなる。
「___まさか、好きな人でも……？」
『違うわよ！！』
ばんっ！と机を叩いて声を出す。
真冬が好きな人？おかしいわよ！
いや別に、嫌っているわけではないけど！
あいつ無愛想だし、冷静すぎるし、顔とかいっつも無だし……。
顔が、赤くなる。そんな頬を外にさらしたくなくて、ぎゅっと頬を両手でおさえた。
『___違う、わよ……』
「____へぇ？」
視線を下に落とす。
渉の笑いを混ぜた声が聞こえ、私はすぐさま亘を睨み付けてやった。
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ちょこ - とてもよかったです！結ばれたあとのお話が欲しいです！ (2020年1月15日 20時) (
レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)
鶯餡(プロフ) - mokoさん» ありがたいです……！！！ですけど、きちんとお目目休めてくださいね！……ありがとうございます！！頑張ります！(Ｏﾟ皿ﾟＯ) (2019年10月3日 23時) (レス) id: 6bb0fe0dd0 (このIDを非表示/違反報告)
鶯餡(プロフ) - 絆さん» はい！やから始まってので終わる鶯餡です！ありがとうございます！！！！私ハッピーエンド主義者なので、そこ思いが伝わっていましたらとても幸いです！はい！頑張ります！(返信遅れて誠に申し訳ございません……) (2019年10月3日 23時) (レス) id: 6bb0fe0dd0 (このIDを非表示/違反報告)
moko - 最初から最後まで１日で読みきってしまいましたww次の日学校なのにオールしましたwwすっごい面白かったです！これからも頑張ってください！応援しています♪ (2019年9月30日 5時) (レス) id: 711f63988a (このIDを非表示/違反報告)
絆 - やからはじまってので終わる鶯餡さん！！鶯餡さんの作品大好きです！！鶯餡さんの作品はどの作品を読んでいても心が暖かくなります！これからも楽しみにしています！無理はなさらないでください！ (2019年9月7日 19時) (レス) id: da343c4ed4 (このIDを非表示/違反報告)
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