15話 ページ15
｢キヨ君今日餃子でもいいかしら？｣
｢大丈夫っす！めっちゃ好きです｣
お母さんが夕食に誘いまくるから連絡取らなくなっても意味無いよ！！！
｢どした？顔ブスくれてんぞ｣
｢…なんでもない｣
こうなったら作戦変更！
冷たく、してみる。
｢A、あそこのデパートに美味しいクレープ屋さんできたんだって。キヨ君といってきたら？｣
｢へぇ〜学校の帰りにいって見るか？｣
キヨ兄ちゃんとクレープ！？行く…！！
と言いかけた口をご飯と一緒に飲み込む。
｢…いい。行かない｣
と言うと静まり返るリビング内。
お父さんに至っては箸で掴んでいた餃子を落としていた。
｢ど、どーしたんだA…キヨ君の誘いを断るなんて｣
｢別に…気分じゃないだけ｣
あああ本当はクレープ食べたいよおおお。
ごちそうさま、と箸をテーブルに置くとリビングを出る。
自室に入るやいなや後悔と罪悪感で泣きそうになった。
冷たくするって、こんなに辛いのか…。
でも、少しでもキヨ兄ちゃんの気持ちが私に向いてくれるなら…。
と考えていると、遠慮がちにノックされる。
｢A。俺｣
キヨ兄ちゃん！！
元気よく返事しそうになり、慌てて口を閉じる。
｢クレープ好きだったじゃん。行かない？｣
｢い、いかない…｣
キヨ兄ちゃんは私の返事を聞くと、悲しそうに｢そうか…｣と呟いた。
ご、ごめんキヨ兄ちゃん…！うううフジさん私には無理かもごめんなさい…！！
｢クレープじゃなくて…その、キヨ兄ちゃんの家にお泊まり行きたい｣
｢お泊まり？｣
お泊まり！？なんて事言うんだ私はアアア！！
ぼぼぼっと顔が熱くなり、次にいう言葉を考えている。
｢なんで、お泊まり？｣
｢だっ、て…｣
キヨ兄ちゃんを落としたいから、なんて言えるはずもなく。
私の口は勝手に喋り出す。
｢だって、キヨ兄ちゃんの傍にいたい…から｣
｢…ふーん｣
ふーんって！？ふーんって酷くない？！
冷たい反応にショックを受けていると、勢いよく開かれるドア。
キヨ兄ちゃんは私を見つけると、無言で私に近づいた。
｢ごめんな、そんなに寂しい思いさせてたんだな｣
キヨ兄ちゃんは私の背中を優しく撫でると、仕方ないなって顔で笑った。
｢いいよお泊まり。今度の金曜学校が終わったらこいよ｣
まじで、すか…。
冷たくする作戦がなぜかお泊まり大作戦になってしまった…。
で、でも！！一歩前進、したよね？
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*:まりな:*(プロフ) - 夢吏ちゃんさん» レスありがとうございます！通知溜まりすぎで…完結した時すぐに見れなくてごめんなさい！お気に入り作者にも登録しました！…結構前だけど…。これからも頑張ってください！1ファンとして応援してます！ (2020年5月26日 16時) (
レス) id: ce0c123210 (このIDを非表示/違反報告)
夢吏ちゃん(プロフ) - *:まりな:*さん» ありがとうございます…！！えへへそんなに褒めて貰えて嬉しいです！ありがとうございます！次作でもお会いできたら嬉しいです！ (2020年5月25日 17時) (レス) id: 83cad32c9a (このIDを非表示/違反報告)
*:まりな:*(プロフ) - わああああ！完結おめでとうございます！はぁもう…泣きました。（これほんと）タメ口やばいと思いましたか？私は思いました。知らねぇよ。いやー、なんかもう…満足です！作者さん！愛してる！ぶちゅ (2020年5月21日 23時) (レス) id: ce0c123210 (このIDを非表示/違反報告)
夢吏ちゃん(プロフ) - 甘党。さん» 初めましてコメントありがとうございます！ずっと見て頂いてたんですね…！甘党。様が見て下さっていた1hitが凄く励まされました…！次の小説も近々公開しますので…！自作でも応援のほどよろしくお願い致します！ (2020年1月12日 4時) (レス) id: 83cad32c9a (このIDを非表示/違反報告)
甘党。(プロフ) - 完結おめでとうございます…！今までコメントはしなかったんですけどずっと見てました！次の小説も全裸待機させていただきますね^ ^ (2020年1月5日 10時) (レス) id: 93d0b6d41e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夢吏ちゃん | 作成日時：2019年5月6日 10時
