2章27話「無我の中にて(完)」 ページ31
■■『もしもし?どちら様だ?』
ドグ「あ、あえと、こんにちは。この間ラズルさんに助けていただいたドグと言います。」
■■『ん……。用事の電話ならちょっと待ってろ。そろそろ次の駅に着く。』
ドグ「あ、はい。」
■■『次はァ〜、
■■『3分の停車ですゥ〜。』
■■『で、どうかしましたか?』
ドグ「実は……」
ー
■■『それはちょっとマズイな。確か…確かな……なんだっけな…。ちょっと待ってろよ…。』
■■『発車しまァス。』
■■『……あ!アレだ。………でも、紅月くんと2人で決めてたから最後まで聞けてないんだよな…。』
ドグ「……。」
■■『廻天法卓のGMはな、赤月表記だが実際にやってるのは紅月の方なんだ。そっちに電話は?』
ドグ「用事…中のようで…」
■■『……最近、シナリオを使って大暴れしてるやつがいるらしいからな…。巻き込まれてる可能性があるな。』
■■『メールならどうだ?』
ドグ「やってみます。」
■■『頑張れ〜。』
ー
レチェラ「どうだった?」
ドグ「メールならできるのでは、と。」
レチェラ「あぁそっか。」
レチェラ「赤月くん宛にメールを…………よし。」
ドグ「で、あれはどうします?」
カチン、カチン
カチン、カチン、カチン、カチン………………
ドグ「?」
カチン………カチン…………カチン………………
ドグ「……???」
カンッッッ!!!!!
両手で耳を塞いでも普通に聞こえてくるくらいのとんでもない大きな音がしたと思えば、止まっていた時間は動いており、その物体も消滅していた
レチェラ「……………助かったけど、状況が何もわからない…。」
ドグ「ですね…。」
ラズル「あ、終わった。」
ーー
ラズル「……俺のパッション?名前はややこしいけど自動成功を誘発させるやつ。」
ドグとレチェラはやっと一息つくことができそうだ
その瞬間、周囲から着信音が鳴り響いた
ラズル「………あ、俺のか。」
ラズル「レチェラさん、ドグさん。今日はありがとう。……またな。」
レチェラ「次は一緒に喫茶店とか、どう?」
ラズル「……………………アリ。」
そう言うとラズルは別方向へと歩いて行った
ー
ラズル「………………もしもし。」
ラズル「………………あ、お前も来たか。そそ。後でよろしく。」
ラズル「………日とか聞いてない?え、それも後日…?」
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