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2章21話「処刑人(■)」 ページ25

ー暴風の地ー
錦「……。」
正面に居る武士の男は無言でこちらを見る
錦「…。」
髏異「戦いに来たわけじゃないから、刀を仕舞って。」
錦「………。」
武士の男は静かに刀を鞘に戻した
髏異「ありがとう。」
錦「某は、名を錦と云う。お主等は?」
髏異「僕は髏異。」
凍「私は凍と言います。よろしくお願いします。」
ーー
錦「…正直、某の負けでいいが…」
髏異/凍(いいんだ…。)
錦「頼みがある。」
凍「頼み、ですか。」
錦「あぁ。」
錦「今。理由はわからないが各所の処刑人達が暴れ回っていると聞く。…例外が1名いるが、其奴はいい。」
錦「其の例外以外の処刑人を何とかしてほしい。」
髏異「わかった。けど、その例外がわからないと倒しちゃうかも。」
錦「厭、其れはない。」
凍「どうしてですか?」
錦「気配が怖いし。」
髏異「…。」
錦「見た目だけでも強そうだし。」
凍「………。」
錦「…あと、足音で判る。」
髏異「足音?」
錦「あぁ。歩くとき、カツカツと音がする。」
凍「…わかりやすい(?)ですね。」
髏異「だね〜。」
ーー
凍「…優しい方でよかったです。」
髏異「………うん。」
凍「とりあえず、次の場所に行きましょう。」
髏異「船着き場だったっけ?」
凍「はい。」
髏異「ちょっと待ってね。」
ー検索中ー
髏異「あ、こっちだ。」
凍「ついて行きます。」
ーー
錦「………。」
壱隠「錦、いる?」
錦「………壱隠。」
壱隠「創造神様が、帰ってきてほしいって。」
錦は顔を上げない
壱隠「どうしたの。」
錦「某は…おかしいか?」
壱隠「おかしくないけど………どうしたの?」
錦「……聞いて、ほしい。」
壱隠は錦の隣に座り、手を握る
壱隠「うん。話してみて。」
ーーーー
壱隠「……そっか。」
壱隠「じゃあ帰ろう。」
錦「…………あぁ、そうしよう。」






少し歩いて海へと着いた
壱隠は錦に抱えられ、海を見た
錦は壱隠を抱えて、海を覗いた













海の中

2人で一緒に沈み逝く


大好きな彼と一緒なのだから、きっと怖くない






■■「………もう。2人共、普通に帰ってきてよ。」
■■「でも、これで皆帰ってきてくれた。」
■■「そろそろアレの時期だから見守ってほしかっただけなんだけどね。」

2章22話「幽霊船は君を呼ぶ(・)」→←2章20話「なれないあたたかさ(1)」



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作者名:魔人。 | 作者ホームページ:無い。  
作成日時:2022年2月8日 0時

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