【浮世世界】（壊） (ページ20)

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序章16話「第五区域（3）」ページ20

夜烏「ここか？ここは■■■だ。」
夜烏「……お前は」
髏異「………………。」
髏異「………うん、僕は何も変わってないよ。」
夜烏「…そうか。」
夜烏「………………気が良くなったら、“禁区”に来い。残っている奴等で見届けるぞ。」
この場所の終わりを見届ける。
それが、今、唯一出来る事。
髏異「うん、わかった。」
ー■の間ー
夜烏「戻ったぞ。」
楔「おかえりなさい。」
夜烏「………………少し、外に行こう。」
楔「………………私は」
夜烏「………それなら大丈夫だ。あの桜を思い出せ。」
楔「………………………そういえば、そうでした。」
夜烏「………元気にしてるといいな。」

私は、願いました

消えそうな彼等を見て、創造神様に泣きつきました

それを見た創造神様は、とある約束をしてくれました

夜烏「………………怪異の波も収まってる。今のうちにここから出るぞ。」
レツ「どこにいくの？」
夜烏「………とても危ないところだ。本当なら、絶対に連れて行かない。」
シェス「………………じゃあなんで＿」
楔「………もうじき終わるからです。」
シェス「………………あ、ま、待ってくれ。アイツが、瓦礫のところにいるんだ。」
せっかくなら、せっかくなら………弟に合わせてやりたい。
三姉弟で仲良く暮らしてほしい……から………？

楔「では、それを回収してきます。」
ー数分後ー
楔「………………ありませんでした。」
シェス「………そうか。」
楔「消えてしまったんでしょう。」
夜烏「消えたんだろうな。」

いつか消えてしまう

それが、どうしても嫌だった

貴方の存在、この家の存在

両方なくてはいけないものだった

だから、創造神様に頼んだ

だから、私は死んだ

氷雪「………………。」
夜烏「こっちだ。ついてきてくれ。」